1.はじめに
投資信託商品を複数保有しているが,商品の見直しをこれまで行っていなかった。一方,昨今の投資信託競争の激化により,現在保有している投資信託商品と同等なものが,低い管理費用で保有できる。今般,ファンドの管理費用の低い投資信託商品への見直しを行ったので,それを紹介する。
2.見直し前の商品
今般,見直し前の商品を以下に示す。カッコ内の率は,ファンドの管理費用(含む信託報酬)である。
3.見直し後の商品
見直し後の商品を以下に示す。カッコ内の率は,先ほどと同様に,ファンドの管理費用(含む信託報酬)である。
- eMAXIS Slim 新興国株式インデックス(0.20412 %)
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(0.11772 %)
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)(0.17172 %)
4.コスト削減効果
保有商品見直しによるコスト削減効果を試算する。例として,eMAXIS 先進国株式インデックス(0.648 %)から,eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(0.11772 %)へ見直した場合のコスト削減効果を試算する。なお,保有期間中の平均基準価額は10,000 円(1 万口)とし,365 日保有した場合の信託報酬を試算する。
(見直し前)10,000 × 0.648/100 × 365/365 = 64.8 円
(見直し後)10,000 × 0.11772/100 × 365/365 = 11.8 円
よって,1 万口当たりの信託報酬の削減効果は,53.0 円 となる。もちろん,保有口数が多ければ多いほど,その削減効果は大きい。商品を見直すだけで,コストが削減できるので,見直さないという選択肢はない。

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