2019年12月29日更新
『オレたち花のバブル組』(池井戸潤,文春文庫)を読了しました。
言わずと知れた大ヒットTBSドラマ「半沢直樹」原作本の第二弾です。
巨額損失を出した一族経営の老舗ホテルの再建を押し付けられた,東京中央銀行の半沢直樹が会社の見えざる敵,金融庁検査官との戦いが描かれております。
オレは,基本は性善説だ。だが,やられたら,倍返し-。
半沢直樹のセリフは 2013 年の流行語となりました。
オレたちバブル入行組は団塊の尻拭き世代じゃない。
という言葉は,会社の見えざる敵との戦いに臨む半沢直樹の決意を表しています。団塊世代との戦いはどこの会社にでもあるような非常に身近なテーマであります。
さて,本編では半沢直樹の同期が中小企業へ出向している話も重要な役割を担っておりますが,そこで描かれる中小企業の経営者。
計画なんてのは,経営者の頭に入っていれば十分じゃないですか。
計画は将来の設計図ということで,中小企業の経営者ではないけれど,私も計画を頭に描くだけでなく形にしなければならないと思いました。こめかみをトントン叩いて,“ここにある”というのはないのと同じなんですな。