「その時歴史が動いた中国英雄編（コミック版）」（NHK取材班編、集英社）を読んで以来、始皇帝についての書物を読んでみたい、と思っていた。そうした背景もあり、本屋でこの「史上はじめて中国を統一した男 始皇帝」（咲村観著、PHP文庫）を見つけたとき、迷わず購入したというわけだ。
出生、度重なる部下の裏切り、母の淫行など始皇帝・政の壮絶な人生を知って、彼が晩年、誰も信じられなくなっていくのがわかるような気がする。孤独なカリスマであるが故に、始皇帝が不老不死、長城工事、阿房宮建設、焚書坑儒などに走ったのだと思う。
まあ、呂不韋の発した''奇貨おくべし'という言葉が、当面、私のテーマになりそう。奇貨おくべきものを探さなければ・・・。
