『孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきた すごい PDCA ―― 終わらない仕事がすっきり片づく超スピード仕事術』(三木雄信,ダイヤモンド社,2017年2月9日)を読了した。
本書は,ソフトバンクでの実践をもとに,PDCA を高速で回すための具体的な仕事術を紹介している。
- 仕事が滞る 6 つの原因を知る
- ソフトバンク三原則に学ぶ日次改善の力
- 仕事の 20 % を最適化すれば 80 % が回る
- 高速 PDCA を実践する 6 ステップ
- ナンバーワンにこだわる理由
- 「6 : 3 : 1 の法則」でリスクと成果を両立
- 問題を「見える化」して対策を促す
- タイムマシン経営で未来を先取りする
- 人の力を借りるための 3 つの準備
仕事が滞る 6 つの原因を知る
普通の人が仕事を滞らせている六つの原因(p. 10 -11)
- 計画に完璧さを求めること
- 一球入魂主義
- 期限の甘さ
- 数値で設定されていない曖昧なゴール
- 検証の中途半端さ
- 自前主義
仕事が進まないと感じたときは,これらの原因に照らして改善策を考えるべきである。
ソフトバンク三原則に学ぶ日次改善の力
ソフトバンク三原則(p. 27)
- 思いついた計画は,可能な限りすべて同時に実行する
- 1 日ごとの目標を決め,結果を毎日チェックして改善する
- 目標も結果も,数字で管理する
日々の目標設定と振り返りを徹底することで,継続的な改善が可能となる。
仕事の 20 % を最適化すれば 80 % が回る
仕事全体の 20 % がうまくいくようにすれば,全体の 80 % の問題が解決する(p. 47)
まずは,最も重要な 20 % に集中し,そこから全体の効率を高めていくことが肝要である。
高速 PDCA を実践する 6 ステップ
高速 PDCA を実践するステップ(p. 81)
- 大きな目標を立てる(週,月単位など)
- 小さな目標を立てる(1 日が原則)
- 目標達成に有効な方法をリストアップする
- 期間を決めて,すべての方法を同時に試していく
- 毎日,目標と結果の違いを検証する
- 検証をもとに,毎日改善する
PDCA サイクルを短く回すことで,改善のスピードと精度が格段に向上する。
ナンバーワンにこだわる理由
孫社長がナンバーワンにこだわる三つの理由(p. 102)
- 人が集まってくる
- 情報が集まってくる
- お金が集まってくる
ナンバーワンになることで,あらゆるリソースが自然と集まり,成長の好循環が生まれる。
「6 : 3 : 1 の法則」でリスクと成果を両立
「6 : 3 : 1 の法則」の 3 つのメリット(p. 187)
- 成果を確保しつつ,さらに上をめざしていける
- 不測の事態,世の中の変化に柔軟に対応できる
- 新しく試した方法が失敗しても,大きな痛手にならない
プロジェクトや投資においても,この配分を意識することで,安定と挑戦のバランスが取れる。
問題を「見える化」して対策を促す
「見える化」するときのポイント(p. 194)
- その方法を実行した場合に問題になりそうなことをすべて洗い出す
- 問題の洗い出しは,関係者全員で行う
- うまくいかなかった場合の代替案を提示する
課題を可視化することで,関係者の意識が高まり,具体的な対策が生まれやすくなる。
タイムマシン経営で未来を先取りする
ソフトバンクは「タイムマシン経営」だと言われます。
これは,「アメリカで成功したビジネスは,少し遅れて日本にもやってくる」という考えのもと,アメリカの有望なベンチャー企業に出資したり,ジョイントベンチャーを設立したりして,そのビジネスモデルをいち早く日本に持ち込む経営手法です。(p. 210)
海外の成功事例を先取りすることで,国内市場における競争優位を築くことができる。
人の力を借りるための 3 つの準備
上手に人の力を借りる三つのコツ(p. 219)
- 話を聞く前に,本を読んでおく
- 良い質問を用意しておく
- ビジョンを語る
他者の力を借りる際には,事前準備と明確な目的意識が成功の鍵となる。
