『経営×人材の超プロが教える 人を選ぶ技術 「誰を選ぶか」ですべてが決まる』(小野壮彦,フォレスト出版)を読了。
経営者の目を「乗用車バージョン」に翻訳する意義
「経営者を選ぶという限られた用途のために,エッジの効いたかたちで発達してきた”人を見る目”の技術を,世の中の多くの方々が使えるように翻訳し,それをわかりやすく”乗用車バージョン”に変換し,お伝えすることには意義があるのではないか」(位置 No. 267)
本書は、経営者が持つ鋭い「人を見る目」を一般の読者にも応用可能な形に翻訳し、日常の人材選びに活かす方法を提示している。これは、組織やチームの質を高めるうえで非常に有益である。
隠すもののない人間になるという覚悟
「”隠すものがない人になれ”という話です。カメラの前でできない言葉や行動は,カメラのない場所でも絶対にしないでください。気をつけようと考えないで,気をつける必要のない立派な人になってください」(位置 No. 588)
現代社会では、いつどこで記録されるかわからない。だからこそ、言動に注意するのではなく、そもそも注意する必要のない人格を築くことが求められる。
コンピテンシーとは行動パターンである
コンピテンシーとは,その人が”どんなシチュエーションで,どういうアクションをとりがちか”という,固有の行動のパターンだと理解していただきたい。(位置 No. 713)
人材評価においては、スキルや知識以上に「行動の傾向」が重要である。日頃から適切な行動をとれるよう準備しておくことが、信頼される人材への第一歩である。
一人前になるには 1 万時間が必要である
スポーツの世界では「一人前になるには 1 万時間」が目安とされている。(位置 No. 1561)
仕事の世界でも同様に、1万時間の経験が一人前の基準となる。年間2,000時間働くとすれば、約5年でその水準に達する。継続的な努力が不可欠である。
発言しない文化がもたらす停滞
「うちの会社では会議で発言したら負けなんですよ。黙っている人が出世するんです。意見を述べて,動いて,成果が出なかったら人生詰みますから」(位置 No. 2033)
このような文化では、挑戦や創造が抑制される。発言や行動がリスクとみなされる環境では、新しい発想が生まれにくく、組織の停滞を招く可能性がある。
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