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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

賢者の睡眠 超速で脳の疲れを取る

『賢者の睡眠 超速で脳の疲れを取る』(メンタリスト DaiGo,リベラル社,2021年8月24日)を読了。

これは自分では眠気を感じておらず,目を開けたまま,映像も見えたままにもかかわらず,一瞬だけ脳の活動が停止してしまう「マイクロスリープ」という現象です。

時間にして 1 ~ 10 秒程度という無意識に起きる瞬間的な居眠りのようなもので,睡眠不足から脳を守り,休ませようとするための防御反応と考えられています。(p. 37 - 38)

睡眠不足のとき,通勤電車の中でマイクロスリーをしばしば経験している。

勉強や仕事などのパフォーマンスのためには,1 日の徹夜という短期的な見方ではなく,長期的なスパンで「普段の睡眠習慣」の改善に取り組むべきだということです。(p. 45)

ここ 10 年以上,徹夜していないか。

睡眠不足や質の悪い睡眠が続くと,外見的にも悪影響が出てきます。

2017年,スウェーデンの国立医科大学であるカロリンスカ研究所が,「人はぐっすり寝ると美しくなり,睡眠不足だと外見的な魅力が減じる。数日間の睡眠不足でも人は醜くなる」という実験結果を発表しています。(p. 61)

醜くなりたくないので,睡眠不足や質の悪い睡眠からは脱却しよう。

私はバリアブルスリーパーくらいか。

睡眠の質を上げるために心がけるべきは,「寝室やベッドなどを "睡眠以外の目的" で使わない」ということです。(p. 115)

読書のときにもベッドを使っているのが悪いのか。いっそのこと,寝室を別の部屋にしてしまおうか。

  • 誠実性が高い真面目な人:仕事と勉強に多くの時間を使っている
  • 外向性が高い社交的な人:人との交流に多くの時間を使っている
  • 開放的で好奇心旺盛な人:読書とスポーツに多くの時間を使っている
  • 神経症傾向が高く不安になりやすいひと:掃除などの雑事に多くの時間を使っている(p. 143)

上記の 4 つの中では,私は「誠実性が高い真面目な人」に当てはまる。

2016 年にアメリカの行動経済学者ダン・アリエリー博士が行った研究レビューでも「スヌーズ機能は行動経済学的に無意味で,むしろ逆効果」であることが示されています。

その理由は,スヌーズ機能が「起きるまでの手間を増やしてしまう」から。

スヌーズを使わないときは,起きるまでにアラームを 1 回止めるだけですが,スヌーズを使うと,起きるまでにアラームを 2 回も 3 回も止めることになります。スヌーズを使うと起きるまでの手間が多くなり,次第に起きること自体が面倒になってしまうというわけです。(p. 262 - 263)

スヌーズ機能は,もう使わない。可能な限り,一回で起きる。

2017 年,ノースウエスタン大学が平均年齢 79 歳の高齢者 825 人を被験者にして,睡眠に関する興味深い研究を行っています。

被験者に「PSQI」 (Pittsburgh Sleep Quality Index) という睡眠の質をチェックするテストを行い,同時に「人生における目的尺度(自分の人生にどれぐらい目的を持って生きているか)」も計測するというもの。つまり,「人生の目的や生きがいの有無」と「睡眠の質」の相関関係を調べたわけです。

その結果,人生の目的が明確な人ほど睡眠の質が高く,朝の目覚めもよかったという結果が出ました。(p. 290)

人生の目的を明確にすれば,睡眠の質も高くできるのか。