『逆説の日本史1 古代黎明編 封印された「倭」の謎』に次いで,『逆説の日本史2 古代怨霊編 聖徳太子の称号の謎』(井沢元彦,小学館,1998年3月1日)を読了。
私が何度も強調している日本歴史学の三大欠陥の一つ「宗教的・呪術的側面の無視ないし軽視」である。実はこれは歴史学に限ったことではない。そういう歴史学を学んだ人間に教えられた人々は,自分の「取材姿勢」が四千年も前の中国人の,しかも偏見に基づくものだということに,まったく気付かずに記事を書くということにもなる。(250 ページ)
日本史に触れる時,宗教的・呪術的側面はないかという観点で見てみよう。