『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』(武田友紀,飛鳥新社,2018年8月5日)を読了。
「繊細な人」とは,具体的にはどんな人を指すのでしょうか。
アメリカの心理学者エイレン・アーロン博士が提唱した HSP (High Sensitive Person) という概念がベースになっています。
最近ではこの概念が日本でも浸透し,「敏感すぎる人」「とても敏感な人」などと訳され,関連書も出てきました。HSP という言葉自体も定着してきた感があります。
この本では,私がカウンセリングで出会った HSP を親しみを込めて「繊細さん」と呼んでいます。(p. 7)
「繊細な人」ではないから,よくわからない。
頼るための心得 3 つ(p. 123)
- 心得 1. まずは,「頼る」という発想を持とう
- 心得 2. 相手の状況を推測せず,言葉で確かめる
- 心得 3. 相手が引き受けてくれたら,信じて任せる
頼るための心得は,「繊細な人」でなくても持っておきたい。
どんな職業であっても,気持ちよく働いている繊細さんには,「共通点」があります。それは,自分が思う「いいこと」「いいもの」を仕事にしていることです。
営業であれば「自分が心底いいと思える商品だと,自信を持って売れる。自分がすきじゃないもの,納得行かない商品を売らないといけないのは苦しい」ということ。(p. 180)
自分が思う「いいこと」「いいもの」を仕事にしていれば,繊細さんに限らず,気持ちよく働ける。
仕事では,苦手の克服よりも得意を活かすほうが断然おすすめです。
得意なことは,自分に合っていること。楽しいから自然と努力でき,自然ながんばりで結果を出せる。結果が出るからさらにやる気が出て,自分から工夫を重ねる。何度もやるうちに習熟し,もっと大きな成果につながる。
仕事で得意を活かし始めると,やる気と成果のトルネードが起こるのです。
仕事で得意を活かしたい!そう思ったら,自分の得意なことを書き出し,仕事で使うにはどうすればいいか,考えてみてくださいね。(p. 190)
苦手なことは誰かに任せ,得意なことをとことんやってみよう。