『ひと言でまとめる技術 言語化力・伝達力・要約力がぜんぶ身につく 31 のコツ』(勝浦雅彦,アスコム,2023年11月14日)を読了。
いきなりですが,「人間が嫌われる条件」とはなんでしょうか?
私は世の中には,誰にでも好かれる人もいれば,誰にでも嫌われる人もいないと考えています。
それでも,もしひとつの答えを出すとしたら,「人は,与える量より奪っている量が多くなったとき,嫌われる」のではないかと思います。(p. 14)
嫌われないためには,奪うのではなく,与えるようにする。
有名なのが,「木こりのジレンマ」という寓話です。
ひと言でまとめると,「斧がボロボロなのに研がないでいる木こりは,より多くの時間を失う」というお話です。(p. 17)
- 木こり・・・あなた
- 木・・・目の前のやるべき仕事,タスク
- 斧・・・タスクをこなすための情報,ツール,人脈
木こりのジレンマに気づいていても,斧の研ぎ方を知らなければジレンマから抜け出せない。
ひと言でまとめるための「8 つのプロセス」(p. 29 - 30)
- 勇気(言う気)を持つ
- 自分を知る
- 伝えたい相手を知る
- 目的地を明確にする
- 「コア」を探す
- ばっさり捨てる
- 相手がどう動いたかを観察する
- 人間関係を発展させる
目的地を明確にして,「コア」を探すことができれば,それを資料にまとめるだけ。
即答しようとするあまり「思い込みの解釈」でその場をしのごうとするのは逆効果(p. 61)
その場をしのげても,後が大変になるなら答えなくてもいい。
「世の中の9割の人は素人である」(p. 101)
世の中の 9 割の人は素人であることを前提に説明する。
企画書は,星の数ほど方法が存在するので一般化が難しいのですが,「これだけは間違いない」と私が信じるポイントだけをお伝えします。(p. 222)
- 企画書はすぐに書かない
- 「ひと言でまとめる」ことができるのが,いい企画書
- 企画書は「骨子でつくるストーリー」である
- 企画書は「未来予想図」である
- 文字を少なく,文字を大きく
企画書の骨子ができれば,あとはわかりやすくまとめるだけ。