『仕事も人間関係もうまくいく放っておく力』(枡野俊明,三笠書房,2021年5月21日)を読了。
世の中には,自分の力ではどうしてもコントロールできないことがたくさんあります。他人のこと,過去のこと,未来のこと……それらは放っておく。そこに心やエネルギーを費やさず,かわりに「いましていること」「いまできること」に全力を傾けましょう。(位置 No. 17)
自分の力でコントロールできないことは放っておく。
とりわけ気をつけるべきは,自分とは意見や考え方が違う人を「敵」と見なさないようにすることです。「敵」と思った瞬間,自分自身の平衡感覚が狂うからです。たとえば敵が成功したら,素直に喜べずに妬んだり,足を引っ張ったりする。逆に敵が失敗したら,「ざまあみろ」と,ほくそ笑む。器の小さい人間になってしまいます。(位置 No. 278)
私は,自分とは意見や考え方が違う人を「敵」と見なしてしまうことがある。器の小さい人間にならないように気をつけよう。
大事なのは,いただいた仕事がなんであれ,「ひと工夫加えて "自分色" に染めて仕上げる」ことです。そのひと工夫が評価されて,きっといい結果がもたらされるでしょう。(位置 No. 350)
仕事には,自分の色を加えるようにする。
不安が生じる根っこには,「いくら考えてもわかるはずのないことをわかろうとする」欲望があります。その最たるものが,「未来への漠とした不安」でしょう。(位置 No. 449)
いくら考えてもわからないことは,考えないようにする。
顔も体型も能力も性格も,100 人いたら 100 人,誰一人として同じ人はいません。価値観もそう。人によってさまざまに異なります。
その価値観にいい・悪いもなければ,優劣もない。深く尊重し合うべきものです。それなのに自分の価値観こそが正しいとばかりに,他人の価値観を認めようとしない人が少なくありません。(位置 No. 870)
人は異なるという当たり前のことを忘れないようにする。
人生も同じ。自分の人生に采配を振るうのは自分自身なのですから,うまくいかなくても,それは采配ミスではなく,単なる結果論。のちの采配に活かせばいいだけの話です。采配はすべて,その時点での最善策と考えましょう。(位置 No. 1207)
自分の選んだことが失敗しても,次に失敗しないための学びと捉える。