インプットばかりしていないで,アウトプットがしたい,常々そう思っていたので,大人気の『アウトプット大全』が気になっていました。
今回,『学習を結果に変える アウトプット大全』(樺沢紫苑,サンクチュアリ出版,2018年8月3日)を読んでみた気づき。
メラビアンの法則(47 ページ)
- 視覚情報(身だしなみ,表情,視線,身のこなし)55 %
- 聴覚情報(声の大きさ,声質,話し方)38 %
- 言語情報(話の内容)7 %
言語情報(話の内容)よりも,視覚情報と聴覚情報の方が大事なんだな。
たとえば,会社の会議で「何か質問はありませんか?」と司会が言ったときに,誰も質問をしないと議論が浅いまま次に進んでしまいます。適切な質問をすることによって,議論が活発化し,深まります。結果として,「適切な質問」は,会議の参加者や会社にとっては大きなメリットをもたらすのです。(62 ページ)
会議で適切な質問ができるようにしよう。
断る技術(69 ページ)
- 「優先順位」を決めておく
- 迷わずに断る
- ケース・バイ・ケースで判断しない
- 断りの公式
誘われたときに,断るポリシーを決めておく。
説明することで,相手の理解も深まり,相手の記憶に定着するだけでなく,説明した自分の記憶にも圧倒的に定着しやすくなる。「説明する」ことは,最高のアウトプットのトレーニングであり,脳のトレーニングにもなるのです。(93 ページ)
資格試験の勉強をするとき,新たに学ぶことについての解説記事を作成することで,自分の記憶に定着させている。
つまり,自己紹介の必須条件は,「記憶に残る」ということ。そのためには,自分の中で「尖った部分」「変わった部分」「長所,得意とする点」「他人と差別化できるポイント」などを盛り込むことです。(99 ページ)
記憶に残る自己紹介は,準備しておきたい。
プリンストン大学とカリフォルニア大学ロサンゼルス校の共同研究では,大学生を対象に,講義を「手書きでノートをとる学生」と「ノートパソコンでノートをとる学生」にわけて比較しました。
結果は,手書きの学生のほうがよい成績を上げ,より長い時間にわたって記憶が定着し,新しいアイデアを思いつきやすい傾向にあることが明らかになりました。(116 ページ)
私の経験でも,新しいアイデアを思いつくには,手書きの方がよい。
どんなに貴重で素晴らしい体験をしたとしても,それはただのインプットなので,時間とともにどんどん失われて,劣化して,曖昧になっていきます。それは,とても「もったいない」ことです。
しかし,この「書き出す」という作業をすることで,その瞬間の感動と「脳内」の状況をパチリと 1 枚の写真に収めるように記録に残すことができます。(121 ページ)
貴重で素晴らしい体験は,しっかり記録として残すようにする。
文章を速く書くコツ(129 ページ)
- 時間を決めて書く
- 構成を考えてから書く
文章を書いた実績(文字数)を記録しておくようにしようかな。
TO DO リストの 3 原則(136 ページ)
- 紙に書く/紙に印刷する
- 常に机の上に置いておく
- 達成したら豪快に斜線で消す
私の TO DO リストは,後で実績管理を行うため,デジタル化した。2022年10月現在,会社で使っているグループウェアのスケジュールで管理。
創造性の 4 B(アイデアが生まれやすい場所)(141 ページ)
- Bathroom
- Bus
- Bed
- Bar
Bus,Bed,Bar での創造は経験があるが,Bathroom での創造は記憶にない。
Bathroom でも創造してみるか。
問題解決の 4 つのプロセス(145 ページ)
- 準備
問題と格闘する- 孵化(インキュベーション)
問題を脇においておく- ひらめき
アハ!体験- 検証
ひらめきが正しいか検証する
準備,孵化があるから,ひらめきが生まれるんだな。
インプットとアウトプットの黄金比は,3 対 7 です。短時間で教科書を暗記し,その倍の時間を,問題を解くことに振り向ける。これが最も効果的な記憶法,勉強法といえます。(187 ページ)
今は,インプットの比率が高いので,今後はアウトプットの比率を高めていく。
人に教えた経験がある人はわかると思いますが,しっかり理解していないと,人に教えることはできません。つまり,教えることで,自分の理解度や不十分な点が明確に見えてきます。そして,実際に「教える」日までしっかり勉強して,その不十分な部分を補います。
つまり,「教える」はアウトプットであり,フィードバックであり,さらなるインプットでもある。自己成長の 3 ステップをすべて含んだ,三位一体,完全,最強のアウトプット術であり,自己成長術であるといえるのです。(197 ページ)
教えるというのは,最高の勉強法。これは,今後も実践していく。
私がいつも使っている読書感想のテンプレートは,極めてシンプルです。
「ビフォー」+「気付き」+「TO DO」,これだけです,さらに簡単にいえば,「ビフォー」と「アフター」といえます。(250 ページ)
この読書記事の冒頭にもビフォーを記載するようにする。
情報発信によって得られる「7 つのメリット」(254 - 257 ページ)
- フィードバック効果が高い
- 文章が上達する,アウトプット力が鍛えられる
- 緊張感が出る
- 情報と人が集まる
- 社内での評価がアップする
- 取材,出演,仕事の依頼がくる
- 楽しい
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