今週のお題「最近おもしろかった本」への投稿
9月に読んだ本の中から,おもしろかった本を 5 冊ピックアップ。
- トヨトミの野望 小説・巨大自動車企業
- 分析者のためのデータ解釈入門 データの本質をとらえる技術
- 多様性の科学 画一的で凋落する組織,複数の視点で問題を解決する組織
- 確率論的思考 金融市場のプロが教える最後に勝つための哲学
- はじめての設計をやり抜くための本 第2版
トヨトミの野望 小説・巨大自動車企業
梶山三郎による,経済界を震撼させた作品。
フィクションとのことだが,限りなくノンフィクションに近い小説。
夏野剛の解説において「真偽のほどなどどうでもいい。フィクションと割り切って読むと,これほど面白い起業小説はない」とも書かれている。
小説に登場する人物を,現実の人物を思い浮かべながら読むと大変面白い。
分析者のためのデータ解釈入門 データの本質をとらえる技術
こちらは,リアルな書店で見つけた本。
東京大学先端科学技術研究センターの江崎貴裕によるデータ分析者必携の全く新しい教科書。
データ解釈の基本的な内容が網羅的に,しかも非常にわかりやすく書かれており,大変参考になる。
多様性の科学 画一的で凋落する組織,複数の視点で問題を解決する組織
世界的なベストセラー『失敗の科学』著者のマシュー・サイドによる『多様性の科学』。
CIA,グローバル企業,登山隊などの事例を挙げながら,多様性について論じられている。
私が勤めている会社において,数年前からダイバーシティが唱えられているが,そもそも多様性って何だろう,という興味から読んでみました。
類は友を呼んでいる我が社が,ダイバーシティを掲げているのは,少々滑稽。
確率論的思考 金融市場のプロが教える最後に勝つための哲学
金融市場のプロである田渕直也の『確率論的思考』。
確率論的思考が身についていない人と対峙する場合に備えて,うまい言い回しを身につけるため読んでみた。
金融市場の例のみならず,歴史,科学,進化論,社会心理学,著名企業の実例などをもとに「物事の本質は確率であり,世界は不確実性に支配されている」ことが示されている。
不確実性の世界を切るための考え方を学ぶことができる。
はじめての設計をやり抜くための本 第2版
私が従事しているシステム開発プロジェクトでは,2022年10月から設計フェーズに入る。
その予習のため,システム開発における設計の解説書を読んでみました。
14 年ぶりにリニューアルされた第 2 版ということで,開発手法やツールもアップデート,さらにアジャイルやマイクロサービスに関する説明も追加されている。