Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

技術の泉シリーズ マスタリング DX

『技術の泉シリーズ マスタリング DX』(DXLabo 監修,田中 ライカ,秋山 和隆,荒川 裕紀 著,インプレス R&D,2021年5月28日)を読了。

筆者の DX 推進チームのビジョンは「Work Less, Get More Done(少なく働き,より多くのことを成し遂げよう)」,ミッションは「いつでもどこでも働けるセキュアな IT 環境を提供する」でした。(14 ページ)

私のチームのビジョンとミッションは何か。

機能を比較するのではなく,ツールのコンセプトを比較しましょう。自身の会社や組織のビジョン・ミッションと組織文化を理解し,DX を通してどういった未来を実現したいのか?それを実現できるのはどんなツールなのか?を突き詰めるのが重要です。(22 ページ)

コンセプトが突き刺されば,ツールは使われる。

各々の部署で各自設計とすると,サイロ化が起こりやすくなり,相互接続が考慮されていない設計になりがちです。それを回避するためにも,共同で「グランドデザイン」を作成することが重要になります。(35 ページ)

会社のシステム全体のグランドデザインを描くことが求められているが,会社の中にシステム全体のグランドデザインを描ける人はいるだろうか。

ファイナンス見える化がなぜ重要かを,戦いにたとえて説明してみましょう。

たとえば,いまだにレガシーシステムや紙の伝票が残っていたり,予算管理を Excel でやっていて,多くの人が手作業で集計したり,システム同士が連携しておらず人が連携しているような状態は,戦いにたとえると,明治時代の戦艦で戦っているようなものです。(58 ページ)

デジタルによる見える化の重要性を知ってもらうため,戦艦の比喩は使えそう。

この問題*1に関する解決策は,より大きな経営の視点やファイナンス全体の視点で業務とシステムのグランドデザインを考え,システムを統合していったり,自動連携を進めていくことです。(68 ページ)

局所的な課題ではなく,グランドデザインを考える。

*1:システムが乱立し,機能が重複していたり,連携が考慮されておらず,結局手作業で連携していたりといった問題