Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

ヒートアップ 中山七里

『ヒートアップ』(中山七里,幻冬舎平成26年8月発行)を読了。

ヒート――それはドイツの製薬会社スタンバーグ社が局地戦用に開発した兵士のための向精神薬だった。薬剤が脳髄に達すると,人間の破壊衝動と攻撃本能を呼び起こし,どんな臆病者も人間兵器に変えてしまう悪魔のクスリ。(16 ページ)

『魔女は甦る』の続編である『ヒートアップ』を読むきっかけ。

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「だが呉越同舟って言葉もある。政治の世界だって連立政権てのがあるじゃないですか。賢い人というのは大同の前には小異を捨てるものですよ」(35 ページ)

小異にこだわれば,連立はできず,政権をとることもできない。

上司を上手く使え。なるべく自分の自由裁量で動き,責任だけは上司に取らせる。それが組織を快適に泳ぎ回るコツだ――。そう教えてくれたのは宮條だった。そのためには報告だけは絶えずすること,実績を挙げて上司から頼られることが条件になる。(39 ページ)

私も組織を快適に泳ぎ回るために,宮條の教えを実践しよう。

「相手をどれだけ信用しても,全幅ではなく必ず疑念を持ってチェックする。それもまたリスクマネジメントの鉄則ですよ。人的なミスというのは大抵相手を信用するところから発生しますんでね」(67 ページ)

人的なミスは,相手を信用するところから発生する。

サラリーマンてのは手前ェの会社のためなら馬鹿にでも冷血漢にでもなれるんだって。(105 ページ)

私もサラリーマン。会社のために馬鹿にでも冷血にでもなれるだろうか。

パニックに陥った組織がまずやらかすことは過剰反応なのですよ。まあ,日本人の得失なのかも知れませんが,とにかく失地回復とばかり理性や自制心をなくして猪突猛進してしまう。(173 ページ)

パニックに陥ったときこそ,冷静になろう。

社内の常識は世間の非常識という言葉,知ってますか。組織というものはどうしてもその存続を第一義にしますから,存続すればするほど世間の価値観からズレていく。(210 ページ)

私が勤めている会社の常識も世間の非常識に分類されるだろう。

兵器として開発された技術は必ず日常を変革する製品となってフィードバックされる。パソコンや人工衛星がいい例だ。(247 ページ)

日常を変革するモチベーションより,戦いに負けない(あるいは自国民を護る)モチベーションの方が大きい。