2021年6月10日作成
『働く大人のための「学び」の教科書』(中原 淳,かんき出版,2018年1月15日)を読了。
担当者(Solo Player)は,「自分」で動き「自分」の成果を出す世界
管理者(Manager)は,「他人」を動かし「職場」の成果を出させる世界(位置 No. 157)
そろそろ「他人」を動かし「職場」の成果を出させる世界を目指していこう。
学び直すこと,変化をためらってしまった人たちの多くはこういいます。
「この道一筋で一生懸命やってきたのに……」
「こんなに努力しているのに納得がいかない!」
どの人にも共通しているのが,外部環境の変化に応じて学び直すことを放棄してしまっていることです。さらには,変化することから逃げてしまっていることです。(位置 No. 255)
学び直すこと,変化をためらっていては,進化することはできない。
振り返りとは,「過去の自分の行動を見つめ直し,意味づけたうえで,未来に何をしなければならないのかを,自分の言葉で語れるようになること」です。(位置 No. 595)
振り返ることで,未来を自分の言葉で語れるようになる。
人は,自分の言葉で言語化できたことしか,できるようにはなりません。振り返りを通して,経験から様々な学びを生み出していく必要があるのです。(位置 No. 605)
思うところがあれば,とにかく言語化してみる。言語化することで,できることを増やしていく。
振り返りは,
この 3 つの問いに対して,考えを巡らすことで深まっていきます。(位置 No. 605)
- What ?(過去に何が起こったのか?)
- So what ?(どのような意味があったのか?何がよくて何が悪かったのか?)
- Now what ?(これからどうするのか?)
What ? So what ? Now what ? の切り口で,考えを巡らせていく。
仕事をするときは,オペレーションをこなすことを毎日繰り返すな(位置 No. 853)
オペレーション的な仕事は,人に任せる。
ちなみに,近年注目を集める教養とは,もともと「リベラルアーツ(Liberal arts)」といわれるもの。「囚われ」や「偏見」に満ちた自分自身を「リベレート(解放)」することが教養の本質的な意味に他なりません。(位置 No. 922)
「囚われ」や「偏見」から自分を解き放つ。そのための教養を身につける。
こうした「働かないおじさん」が生まれる原因も,「越境の経験の少なさ」も一因であると僕はみています。外の世界を知らない状況で,組織のなかで粛々と仕事をこなし,長時間労働で自分を見つめ直す時間もなく,長い時間を過ごす。そのなれの果てが「働かないおじさん問題」です。(位置 No. 1094)
社会人になってから十数年,二回の出向などで越境を経験した。外の世界を知ることができたのは,自分にとっては大変良かったが,働かないおじさんが目に付くようになった。
学んだことを,仕事の現場に活かすことを,専門用語では「学習転移(Transfer of learning)」といいます。(位置 No. 1492)
学習転移を続けていけば,うまく仕事をこなせるようになる。