Masassiah Blog

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知的複眼思考法――誰でも持っている創造力のスイッチ

2021年5月17日

『知的複眼思考法――誰でも持っている創造力のスイッチ』(苅谷 剛彦,講談社,2013年4月1日)を読了。

複眼思考とは,複数の視点を自由に行き来することで,ひとつの視点にとらわれない相対化の思考法(位置 No. 173)

ひとつの視点にとらわれないようにしたい。

答えを知ることと,考えることとの違いをはっきりさせないまま,正しい答えさえ知っていればそれでいいんだという,「正解信仰」が根強くあるからでしょう。受験勉強のしかたも,こうした正解探しの発想を強めているようです。(位置 No. 370)

正解ではなく,考えることを大切にする。

それでも本でなければ得られないものは何か。それは,知識の獲得の過程を通じて,じっくり考える機会を得ることにある――つまり,考える力を養うための情報や知識との格闘の時間を与えてくれるということだと私は思います。(位置 No. 522)

正解を知っているかではなく,考える力があるか,それを問う。

批判的に読書するための重要なチェックポイント(位置 No. 845)

  1. 著者を簡単には信用しないこと
  2. 著者のねらいをつかむこと
  3. 論理を丹念に追うこと,根拠を疑うこと
  4. 著者の前提を探り出し,疑うこと

批判的に読書をすることは,なかなか実践できない。つい,著者を簡単に信用してしまう。

問題点を探し出すことで止まってしまっては,「批判的読書」は思考力を鍛える半分までの仕事しかできません。考える力をつけるためには,もう一歩進んで,「代案を出す」ところまで行く必要があるのです。そこで,私は学生たちに,「自分だったらどうするか,というところまで考えて,そして,考えたことを考えたままにしないで,必ず紙に書くこと」を強調します。思考を厳密にするうえで,書くことこそが,もっとも基礎的な営みだからです。(位置 No. 964)

文句を言うなら,代案を出せ。
文句だけを言っている人が多いのは,代案を考えるだけの力がない人が多いからだろうか。

最初の問いをいくつかの問いに分解したり,関連する問いを新たに探していく,問いの分解と展開によって,考えを誘発する問いを得ることができるのです。(位置 No. 1406)

問題をブレークダウンすることで,解決への糸口を探っていく。

どのような文脈において,今自分の目の前にある問題が問題とされているのかに目を向けることが,「メタ」を探るひとつの方法になってくるのです。「何が問題か」を考えるだけではない,「なぜそれが問題になったのか」という,<問うこと自体を問う>視点を持つことが,複眼思考へのもうひとつの道になるのです。(位置 No. 2883)

問うこと自体を問う,つまり,問い続けなければいけないということか。

よい企画というのは,誰にとって,どのような意味で「よい」のか。意味を与える文脈というメタの視点に立つことで,直面している問題を相対化することが可能になるのです。(位置 No. 2989)

自分が考えた企画は,様々なステークホルダーにどんなことをもたらすのか,ステークホルダーの立場になって,考えてみる。