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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

フリー<無料>からお金を生みだす新戦略 クリス・アンダーソン

2021年3月17日

『フリー<無料>からお金を生みだす新戦略』(クリス・アンダーソンNHK 出版,2011年3月1日)を読了。

20 世紀には,人々がフリーを概念として受け入れはじめただけでなく,そのフリーを現実のものにするための重要な現象も起きた。それはものが潤沢にある時代の到来だ。(位置 No. 867)

ものが潤沢にある時代,お金を払わなくても十分に楽しめるようになった。

ビットになるものはなんでも,より安く,よりよく,より速くというユニークな経済特性を持つことになる。(位置 No. 1769)

ビット自体には価値はないが,ビットからお金を生みだす仕組みを作り出せば,費用をほとんどかけずに稼ぐことができる。

一方で,情報は高価になりたがる。なぜなら貴重だからだ。正しいところに正しい情報があれば,私たちの人生さえ変わりうるのだ。他方で,情報はフリーになりたがる。なぜなら情報を引き出すコストは下がりつづけているからだ。今はこのふたつの流れがせめぎ合っているのだ。(位置 No. 1842)

貴重な情報を生み出せるように,自己研鑽していく。

コモディティ化した情報(誰もが同じものを得られる)は無料になりたがる。カスタマイズされた情報(その人にだけ与えられる特別なもの)は高価になりたがる。(位置 No. 1865)

情報をカスタマイズして提供すれば,価値あるものになる。

潤沢な情報は無料になりたがる。稀少な情報は高価になりたがる。(位置 No. 1876)

稀少な情報とは,知る人ぞ知る,というような情報のことか。

フリー世代  ブロードバンドとともに成長した世代には,デジタル経済が DNA に組み込まれている。「ほぼゼロの限界費用」という言葉を聞いたことがあろうがなかろうが,彼らはこのことを直感的に理解している。だから著作権に対して無関心だったり,反発したりする。彼らには著作権の目的がわからないのだ。(位置 No. 2835)

振り返ってみると,大学生になったころ,ブロードバンドが使えた。そういう意味では,私自身,ブロードバンドとともに成長した「フリー世代」である。

情報が豊富な世界においては,潤沢な情報によってあるものが消費され,欠乏するようになる。そのあるものとは,情報を受け取った者の関心である。つまり,潤沢な情報は関心の欠如をつくり出すのだ。(社会学ハーバート・サイモン,1971 年,位置 No. 3607)

関心の欠如を回避するため,情報の提供の仕方を工夫する。

デジタルのものは,遅かれ早かれ無料になる(位置 No. 4882)

デジタルにできるものは,オープンにしてしまおう。