2020年11月5日
『日本発「ロボット AI 農業」の凄い未来 2020 年に激変する国土・GDP・生活』(窪田 新之助,講談社,2017年3月1日)を読了。
取材してみて,私にとって興味深かったのは,それぞれの農家が「経験と勘」の農業に限界を感じている点である。アグリ新潟の平野氏にしろ,八代市の山本氏にしろ,「これまでの農業は『経験と勘』だった。だが,それでは収量や品質を高めることができないと思った」と打ち明けてくれた。(位置 No. 453)
私が勤めている会社に,経験と勘に頼らずに,データドリブンで仕事をしている人は,どれほどいるだろうか。
押さえておかなければならないのは,IoT 時代には因果関係の意味が希薄になること。まさしく「『結論』さえ分かれば,『理由』はいらない」のである。(位置 No. 556)
キカイが自動的に PDCA を回してくれるので,因果関係がうまく説明できないけれども,結果が良くなることは大いにありうる。
かつてメーカー企業は,消費者の個別の事情を把握することはできなかった。それを把握したとしても,たいがいは事業性が見込めないことばかりだった。そのため,大量生産・大量販売が見込める機器ばかりを作ってきた。かといって,個人がこのアイデアを具現化するには,高度な知識やコストの壁があり,叶わなかった。(位置 No. 1636)
個別の課題に対して,汎用的な機材やソフトウェアで解決策を見出すことができる。