2020年10月30日
『会議の生産性を高める 実践 パワーファシリテーション』(楠本 和矢,すばる舎,2019年2月21日)を読了。
パワーファシリテーターになるための 5 つのスキル(p. 40)
- 論理の構成をデザインできる
目的達成のために会議のゴール,プロセスを設計することができる- アンテナを立て,問いを立てられる
議論の状況を把握することで,議論を正し,促進する問いが繰り出せる- 出てきた意見を整理できる
導出された意見を整理し,納得感のある意思決定ができる- グラフィックを効果的に使える
議論内容を可視化することで,効果的に議論を促進することができる- 議論のスタックから抜け出せる
議論の停滞,対立の状況を整理し,合意形成に進むことができる
実際の議論(ライブ)において,パワーファシリテーターの 5 つのスキルを存分に発揮するのは,簡単ではない。
定義→解明→発散→選択(p. 58)
一度,発散のステップを踏まなければ,選択できない。
- ヨコズレ:並列の切り口にズレる
- タテズレ:総論/各論にズレる
- 順序ズレ:議論が先走る/戻る
- ルールズレ:議論のルールを破る(p. 75)
議論をしていて,ズレを感じたとき,何のズレなのかを把握し,ズレを正す。
現実に,ファシリテーショングラフィックに必要なスキルを絞ると,以下の 4 点です。(p. 168)
- 見出しを書く(議論モジュール,切り口 など)
- 関連性を示す(線で繋ぐ,囲う など)
- 強調する(赤文字,波線,円で囲む など)
- 補足する(青文字,吹き出し など)
ファシリテーショングラフィックに必要なスキルは,そんなに難しそうに見えない。
メンバーから発言が出てきているものの,結論に向かわず,論点が行ったり来たりしたり,同じような話が繰り返され,合意形成に向かって行かない状況です。 (p. 184)
この状況が生じる主な原因として,
議論の構成をイメージし,各段階で出てきた意見やアイデアを整理し,細かく合意形成を取りながら進めていく。