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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

千円札は拾うな。 安田 佳生

2020年8月20日更新

『千円札は拾うな。』(安田 佳生,サンマーク出版,2006年1月25日発行)を読了。

 これ以上やりようがないと思っている人でも,必ず解決策はある。方法がないのではなく,働きすぎてそれを考える余裕がなくなっているだけなのだ。(p. 24)

今のやり方を見つめなおし,新たな解決策を考える時間を持つ。

 優秀でない人は,暇になれば暇なだけで終わってしまうが,優秀な人というのは,暇な時間ができると,意識的に,あるいは無意識のうちに,それを「考える時間」にあて,そして実際,必ず何か新しいものを生み出す。(pp. 28-29)

暇な時間がある人が,何か新しいものを生み出す。
しかし,生み出されたものは,ただ暇をつぶすためだけのものであってはならない。

 だが,お金の「価値ある使い方」を目指すなら,歴史や気持ちの重さではなく,「効果の高さ」で使い方を決めることが必要だ。(p. 63)

お金を使うときは,その効果を考える。費用対効果であるが,そればかりにこだわっていては,新しい発見はできなくなるので,ある程度の遊び金が必要である。

 確かに自己資金だけで勝負すれば,利子も払わなくていいし,万が一失敗したとしても,返す必要がないから大きな負債を抱える心配はない。だが,それによって採れる戦略が限定され,勝てる確立が下がるのでは意味がないではないか。(p. 85)
自己資金だけでは,採ることのできない戦略がある。そんな戦略があるときは,借り入れをしてでもその戦略を採用してみるのも手である。

 これは男性も女性も同じだが,大成する人というのは,その時点の収入額にかかわらず,人生全体を視野に入れた上で,人生での総収入を増やすためのお金の使い方をしている。(p. 115)

お金を増やすための仕組みづくりをしておけば,勝手にお金が増えていく。
ただ,貯金しているだけでは,お金は増えていかない。

 メリットとデメリットを考えて,メリットの多いほうを採るというのは,決断ではなく判断である。メリットもデメリットも同じでどちらを選べばいいかわからないとき,そういう状態で下すものこそが「決断」なのだ。(p. 123)

メリットとデメリットを示し,判断を仰ぐ。メリットとデメリットを度外視して,将来の見通し等を示した上で,決断を仰ぐ。

 決断というのは,「やる決断」より「やめる決断」のほうが難しい。それは,現状を変えることに対する恐怖があるからだ。やる決断の場合は,現状に何かが加わるだけだが,やめる決断は今持っている何かを捨てることである。(p. 134)

「やめる決断」をすれば,確実に業務を削減できる。
その決断のために,やっていることの評価が必要となる。

 守り受け継ぐべき「伝統」や「文化」というのは,「トレンド」ではなく,そうした本質的なもののはずだ。(p. 136)

当社が守り受け継ぐべき「伝統」や「文化」とは,何だろう。

 人生において最も大きなリスク。それは,周囲の人の常識に流されて,本当のリスクを自覚しないまま生きていくことだ。
 リスクのない人生などこの世には存在しない。(p. 158)

リスクを負わないことが,最大のリスク。

千円札は拾うな。

千円札は拾うな。