Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

ウーバー革命の真実 立入 勝義

2020年8月15日

『ウーバー革命の真実』(立入 勝義,ディスカヴァー・トゥエンティワン,2018年12月30日)を読了。

サージ・プライシング

需要と供給の不均衡が起きたときに,それを調整するために価格を変動させる「ダイナミック・プライシング」の原理を応用した,ウーバーの利用料金設定方法として知られる。Uber のシステムが各地域の求車状況をモニタリングすることにより,秒単位で変動していく。急騰価格制(サージ・プライシング)と言われ,その名の通り,通常料金の 10 〜 15 倍にもなることもあるという。(位置 No. 507)

ダイナミック・プライシングにより,需要と供給のバランスをとる。

シェアリング・エコノミーは「共有型経済」とも訳される。あるプラットフォーム上で,「モノ」を人々と共有したり,あるいは交換することで成り立つ経済モデルのことだ。(位置 No. 551)

シェアリング・エコノミーが,次の時代の経済を牛耳る。

  • ユーザー情報の管理
  • ユーザーと運転手のマッチング
  • プールなどの相乗り時のマッチング
  • 最適な走行ルートの自動化
  • 混雑に応じて値段が変わるサージシステムの計算(位置 No. 654)

様々なデータにより,今までにはなかった価値が生まれる。

肩書がいくら立派でも,自ら起業したことがまったくない人間には起業家の気持ちなんかわからない。それがコンテストで得た教訓である。大企業の役員だろうが,名の知れたエンジニアだろうが,自分で全てのリスクをとって行動したことのない者には,起業家のパワーも知恵も,先見の明も計り知ることができない。(位置 No. 929)

自分でリスクをとって行動することは,今後の糧となる。

「ウーバー(とエア・ビー・アンド・ビー)以前のシリコンバレー発のインターネットビジネスの王道は,あくまでもネット上に留まり,従来存在していた広告収益モデルをベースとするものでした。既存のビジネス(リアルビジネス)との競争を避ける気運というか美学みたいなものがなんとなくありました。しかし,ウーバーは実際に既存産業に殴り込んでいって,それを倒し,市場から広告とはまったく違うお金(リアルマネー)を獲得するに至りました。まさにディスラプトを地で行く革新的なビジネスモデルだったわけです。ある意味,彼らが最もシリコンバレーらしい企業と言えるかもしれません」by 琴 章憲(位置 No. 959)

広告収益モデル以外の稼ぐ力をつける。
リアルなマネーを狙いに行く。

日本人はどうしても(法規制や既存産業へのしがらみなど)既存の前提条件をベースに,しかもできるだけ周りと同調しながら,それ以外の余白に絵(ビジョン)を描こうとします。しかし,本来,それらを全部取っ払ったうえで,いかに大きな白キャンパスに壮大な絵を描いていけるか,それを真剣に模索すべきです。 (位置 No. 1021)

前提条件は考慮しない。
法規制や既存産業へのしがらみは,捨て去ってしまう。

「AI 革命はすなわち生産性革命です。これは未来を切り拓く成長戦略のキーワードであることは間違いありません。特に稼働率を高めるという点においての AI 活用の事例はどんどん増えてきています。飲食店でもタクシーでも,美容院でもセラピストでも,稼働率が高いと総売上も伸び,結果,値段を安くすることもできます。消費者は常に安価を求めますので,そこに結びつけていく必要があり,それこそがビジネス成長の鍵を握るのです」HEROZ 林 隆弘 社長(位置 No. 2005)

稼働率を高めることが,労働者が減少する未来への打ち手であることは間違いない。

実際,そのニーズが既知のものであったとしても,市場規模がそれほど大きくないのであれば,企業がそれを事業として参入するのは採算性の問題から難しくなる。しかし,定年退職した方々,あるいはフリーターやフリーランサーの人々を含め,比較的時間に融通が利き,自分のリソースを自分が必要なときに現金化する仕組みに興味を持つ人は,全国津々浦々どこにでもいるのではないだろうか。(位置 No. 2146)

自分のリソースをいつまでも活用できるようにしておく。
人のリソース(税金)を食いつぶすような老人にはなりたくない。

UBER ウーバー革命の真実

UBER ウーバー革命の真実

  • 作者:立入 勝義
  • 発売日: 2018/12/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)