Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

生産性 伊賀 泰代

2020年8月8日更新

『生産性 マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』(伊賀 泰代,ダイヤモンド社,2016年11月25日)を読了。

 生産性を上げる四つの方法(p. 43)

  1. 改善=インプルーブメントにより,投入資源を小さくする
  2. 革新=イノベーションにより,投入資源を小さくする
  3. 改善=インプルーブメントにより,成果を大きくする
  4. 革新=イノベーションにより,成果を大きくする

マトリックスで書かないとわかりづらいな。

建築家からコンサルタントに転進した上司がよく,「広大な土地を与えられ,予算も無限,期限もないといわれたときに一番いい設計アイデアが出るわけではない。現実の建築案件にはいろんな制約条件がある。その制限の中でいかにいい物をつくるかという挑戦こそが新しい発想につながるのだ」と言っていました。(p. 57)

色々な制限がある中で,最高のものを創り上げる。

そうではなく,仕事の生産性を上げ,目の前の仕事だけでなく今後の成長のための投資や新しいチャレンジもすべて労働時間内でやりきれるようになる,そうなることを目指す――そういう意識に変えていかないと,プロフェッショナルとしての成長には,常に個人生活の犠牲がセットでついてきてしまいます。(p. 78)

目の前の仕事をこなすだけではなく,今後の成長のための布石を打っておく。

国内では高い評価を受けていても,世界に出ると自分の未熟さを痛感させられる機会が多いアスリートと異なり,彼らは組織や業界を超えて,もしくは国を超えて「自分より圧倒的にできる社員」と出会う機会がほとんどありません。このため本人は「自分には,さらに高い場所を目指す必要がある」という意識さえもてないままになってしまうのです。(p. 92)

自分の会社以外のつながりを大切にする。

トップパフォーマーを育てる三つの方法(pp. 110 - 113)

  1. ストレッチゴールを与える
  2. 比較対象を変える
  3. 圧倒的なライバルの姿を見せる

トップパフォーマーになるため,ストレッチゴールを目指す。

調査・分析と資料作成に関していえば,新人は一年かけて,その生産性を五倍以上に上げていきます。その時点とマネージャー昇格時を比べると,さらに三倍以上は生産性を上げる必要があります。パートナーを目指すなら,そこからさらに数倍の生産性の向上が必要でしょう。マッキンゼーにおいて成長する,昇格するとは,仕事の生産性を上げることに他なりません。(p. 137)

コンサルタント会社のパートナーの生産性は,如何ほどのものなのか。

派遣社員を雇ったり IT 投資をする前には必ず,

  • 本当に残す価値のある仕事なのか?やめられないのか?
  • やり方を抜本的に変えられないか?
  • 外注化や IT 投資で,生産性はどれほど上がるのか?それは投資に見合うのか?
などを確認するようルール化してしまうだけでも,無駄な仕事を減らすことに役立つことでしょう。(pp. 144 - 145)

パッチを当てるだけではなく,その効果を検証できるようにしておく。

それは,「何が問題なのか」という起点の正しい理解が,何より重要だということです。解くべき課題=イシューを取り違えると,どれほど詳細に問題を分解し,膨大な情報収集や多岐にわたる分析を行っても,正しい解にはたどり着けません。(p. 231)

解くべき課題は,しっかり設定しておく必要がある。

本当の問題は,地方の人口が減少していることではなく,あらゆる面において,地方の生産性が低すぎることです。農業や漁業といった第一次産業だけでなく,飲食や小売りなどの第三次産業,そして教育や医療,介護といったインフラサービスに関しても,地方は生産性が低すぎるため事業者が撤退してしまいます。(p. 236)

生産性を上げていくしか,活路は見出せない。

生産性

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