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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

やめないよ 三浦 知良

2020年8月3日更新

『やめないよ』(三浦 知良,新潮新書,2011年1月20日発行)を読了。

 最初は練習で使うだけ。それを実戦用にバージョンアップできたのはブラジルでの経験のおかげ。練習でできないことは試合でもできない,なんてよく言うけれど,ブラジル人は練習より試合のときの方がうまい。大観衆を前にするとスーパープレーを突然見せる。そんな環境でもまれたおかげで,僕は今でも本番の方が力を発揮できる。(p. 31)

観客の前でスーパープレーを見せることができるのは,確固たる技術があるからなのか。

 20 代半ばのころはもっと激しいメニューをこなしていた。ただ,当時は自己流で,動けるだけ体を動かすという感じ。果たしてそれがいいパフォーマンスにつながっていたのかどうかはわからない。(p. 61)

カズの 20 代半ばは,もったいない。
もし,ベターなトレーニングができていれば,カズも W 杯に出場することができたかもしれない。

 つけすぎた筋肉をそぎ落として,量より質を意識した練習に切り替えていく中で,32 歳のころにようやく楽になった。若いときにしっかり鍛えていた蓄積があったからこそ,筋肉や練習量を「落とす」ことができたんだろう。そうでなければ落としても単に体力がなくなるだけで,引退へと向かっていくことになる。(p. 67)

つけすぎた筋肉よりも,つけすぎた脂肪を落としたい。

 それに権力の座についた人が,そう簡単に辞めないように,自分から投げ出す人は少ない。アーセナルベンゲル監督が「監督業は麻薬だ」と言った通り,苦い経験をしてもまたやりたくなる魅力があるらしい。(p. 95)

権力は麻薬なのか。
権力をもってみたいものだ。

 究極を求めつつ,こだわりすぎるのも良くない。常にその時点のベストを目指す姿勢でいたいね。(p. 117)

今の時点でのベストを目指す。
そして,長期的にはさらなる高みを目指す。

 サッカーの技術で大切なのはトラップとキック,ドリブル。ドリブルがうまい選手はパスもうまいし守備も上手だ。ヒデ(中田英寿)や鹿島アントラーズ小笠原満男選手もそうで,ロナウジーニョだってよく見ると実は相手のボールを奪うのがうまいんだ。(p. 141)

サッカーがうまい人は,守備だってうまい。

 どんなに突き詰めても極められることではない。いい線まで来たなと思っても,後で考えると全然わかっていないもの。サッカーも毎日新しい発見がある。38 歳のころはだいぶ理解したつもりだったけれど,実は全然サッカーをわかていなかった。日本代表でバリバリやっていた 20 代のころなんて,ちゃんとできていたのか心配になるくらいだ。(p. 183)

何ごとにしても,何もわからない。
わからないからこそ,新しい発見を楽しめる。

 もろもろの圧力がかかるブラジルでは大統領よりもサッカー代表監督の方が大変だといわれるんだ。「大統領は政策で失敗しても謝れば済むけど,監督は W 杯で優勝できなかったら国に帰れない」とね。(p. 225)

スーパースターでも,サッカー代表監督で失敗すれば,名声を失ってしまうのか。

やめないよ(新潮新書)

やめないよ(新潮新書)