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ヒューマンファクター10の原則 古田 一雄

2020年5月26日更新

『ヒューマンファクター 10 の原則』(古田 一雄,日科技連,2008年3月25日発行)

ヒューマンファクター(HF)は、人間の優れた特性を活かし、マイナス面を適切にカバーすることにより、人間を含めたシステムの安全性、信頼性、効率の向上を目指す学術領域である。本書では、HF で特に重要な考え方を 1 つの大原則と 10 の原則という形で簡潔に表している。各章では、各原則の解説に続いてその原則の必要性が認識されるに至った経緯、背景となる学説や理論、実践のための具体的手法、具体的適用事例の順に解説。学術的な基礎知識と、現実の問題解決のための方法論の両者が同時に理解できる HF 入門書。

  • 大原則 「安全確保においてはハードとソフトの双方による安全防護障壁を考慮に入れたシステムズ・アプローチを実施せよ」
  • 原則 1 「経営から現場までが一体となって安全管理に努めよ」
  • 原則 2 「インタフェース設計や教育訓練の工夫によって円滑なチーム協調を促進せよ」
  • 原則 3 「エラーの根本原因まで分析し,教育を活用するシステムを確立せよ」
  • 原則 4 「実効的な教育・訓練プログラムを用意し,効果を持続させるシステムを確立せよ」
  • 原則 5 「人間中心設計に則り,組織,チーム,人間,認知の順に概念設計せよ」
  • 原則 6 「システムの安全評価においては人間信頼性を考慮せよ」
  • 原則 7 「人間と機械の各々に期待する役割と特性を明確にしてタスクを割り当てよ」
  • 原則 8 「作業負荷が適正範囲になるようにタスクを設計せよ」
  • 原則 9 「人間の身体能力や作業性に配慮して機器・道具・作業環境などを設計せよ」
  • 原則 10 「情報の重要度とユーザのメンタルモデルに基づいてインタフェースを設計せよ」