2020年5月1日更新
『適応力』(羽生 善治,扶桑社,2015年8月10日発行)を読了。
それは梅原猛著『将たる所以』(1994年,光文社刊。残念ながら現在は流通をしていません)で,この中でリーダーとなる必要な条件について次のように書かれています。(pp. 59 - 60)
- 明確な意志を持たねばならない
- 時代の理念が乗り移らなければならない
- 孤独に耐えなければならない
- 人間を知り,愛さなければならない
- 神になってはいけない
- 怨霊をつくってはいけない
- 修羅場に強く,危機を予感しなければならない
- 意志を自分の表現で伝えなければならない
- 自利利他の精神を持たねばならない
- 退き際を潔くしなければならない
手帳に 10 項目を記載しておこう。
アルビン・トフラーの『アルビン・トフラー「生産消費者」の時代』(日本放送出版協会刊)という本の中に,社会の変化のスピードについて書かれていました。
時代の先端をゆく企業を時速 100 km とすると,家族は時速 60 km,官僚機構は時速 25 km,法律は時速 1 kmとのことでした。(p. 140)
憲法はそもそも動いているか。
かつて外務省に在籍し,優れた情報分析で定評のある佐藤優さんは,“必要な情報の 8 割は公開情報から得られる”という主旨のことを言われたりしています。(p. 149)
公開情報を集めて,分析するだけで,価値になる。
“打ち歩詰め”というルールができたのは,歩で玉を取る=革命を起こす,というのを禁じた徳川幕府の暗示だったのではないかと勝手に推測しています。
そして,そのルールを作ったことによって,可能性や深みが大きく広がりました。(p. 175)
徳川幕府が“革命”を意識して,“打ち歩詰め”を禁じたというのは,ロマンがある。
知っていることと使いこなすことは必ずしもイコールではなく,体感することによって初めて理解すると考えています。
ですから,旅をすることは,そのすべてが体感することになるので,知っていることに大きな理解が加わるのではないでしょうか。(p. 199)
体感するためには,旅をしなければいけない。
さあ,どこかへ出かけるか。