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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

ほんとうは強い日本 田母神 俊雄

2020年4月30日

『ほんとうは強い日本』(田母神 俊雄,PHP新書,2011年7月29日発行)を読了。

 日本人はまだまだ捨てたものじゃない。戦後教育で,そしていまでは我が国政府が先頭に立って我が国のぶち壊しをやっているような状況でも,日本人が本来もっている優れた国民性は失われていない。冷戦崩壊以降,衰退モードに入っている日本人ではあるが,政治さえしっかりすれば日本は再び強い国家として立ち上がるであろう。(p. 7)

日本人の優れた国民性,そんなものは幻想だったのか。
そう思うことが最近よくある。

国民の健康が第一といってごまかしているが,じつは政権の維持が第一なのだ,民主主義国家においてこんなことがあっていいのか。これはまさに管総理による平成の強制連行である。(p. 51)

管氏のやり方は稚拙だったと言わざるを得ない。

 指揮を執るとはどういうことか。トップが現場に対して「あれをやれ,これをやれ」と口を出すことではない。現場がうまくまわっているときは,指揮官は動かなくていい。黙っていればいいのだ。そして現場がうまく動かなくなったときに,はじめて指揮官が自ら仕切ればよいのである。(p. 61)

指揮官は黙っているだけ。
いざというとき,はじめて自ら仕切る。

 日本の政治家で,情報戦の重要さについて認識している人は極めて少ない。北朝鮮,ロシア,中国など紛争を抱える国の情報収集には取り組んでいるが,それでも自力ですべての情報を集めて分析する能力はない。アメリカにとってはそのほうがむしろ好都合で,日本をコントロールしやすいのだ。(p. 83)

現代は,情報を制するものが世界を制する時代である。

 かつて鳩山由紀夫氏がいった「日本列島は,日本人だけのものではない」を実行しようとしているのが,民主党政権である。彼らの行動と言動は,まるで日本を内部から崩壊させようとしているかのようだ。(p. 112)

民主党政権とは一体何だったのか。

「日本は強くなったら,必ず悪いことをする国だ」
 そんな固定観念あるいは先入観が,日本人のなかに刷り込まれている。戦後のアメリカの占領下でつくられた誤った歴史観が,いまなお我が国を支配している。(p. 128)

誤った歴史観を正していくことこそが,次の時代への第一歩である。

 われわれ日本人は良くも悪くも「平和」という言葉が大好きだ。それを悪いことだとはいわないが,「平和」というキーワードになんの疑いももたない体質は,いささか危なっかしい。また「平和を護るための運動です」といわれると,何も疑わず署名に応じてしまうのは,この国の平和教育が決して正しく行われていないことの証拠でもある。(p. 167)

表向きの「平和」だけでなく,「平和」を作るための犠牲を知るべき。

 物事はゼロか一かのゼロイチ思考で判断すると,その間のものがドンと抜け落ちてしまう。小選挙区制はその間がドンと抜け落ちてしまう制度であり,民主主義の根幹を揺るがす構造をもっている。(p. 201)

善悪だけで判断するのは,ブレやすいかもしれない。
ゼロと一の間にあるものについて,議論を深めるべき。

 憲法議論にアレルギーのある方には,よく読んでいただきたい。現行憲法には第 96 条で憲法改正の手続きを定めている。要するに改正することを是とすると,憲法が規定しているのだ。(p. 205)

憲法自体が,改正されることを待っている。

 現に,アメリカも日本の憲法改正については静観の構えでいる。世界は中韓だけで構成されているのではない。中韓の顔色をうかがうゆえに時代にフィットしない不都合な憲法を使い続けるなど愚の骨頂ではなく,愚の真骨頂だ。(p. 209)

なぜ中韓の顔色を伺う必要があるのか。
自国の憲法改正なのだから,自国マターではないか。

 世界を見渡してみても,60 年以上も憲法を改正していない国は聞いたことがない。別に他国の真似をしろといっているのではないが,社会の実態とまったくかけ離れている憲法をありがたがっていてもいいのだろうか。第九条をうんぬんする以前に,われわれはそれについて自問自答する必要があるはずである。(p. 216)

70 年憲法を改正していない。
実態とかけ離れて,意味を成していないのではないか。

ほんとうは強い日本 (PHP新書)

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ほんとうは強い日本 (PHP新書)

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