Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

HELLO, DESIGN 日本人とデザイン 石川俊祐

2020年4月12日更新

『HELLO, DESIGN 日本人とデザイン』(石川俊祐,幻冬舎平成31年2月発行)を読了。

デザインの本質は「課題の発見とその解決」にあります。「人が持っている課題の本質を見つけ,その上でそれを解決するための新しいモノ,体験,システムなどをつくり出すこと」がデザインのもっともベースとなる概念です。

課題を発見し,その課題を解決することが,デザインの本質。

……こうした大小さまざまなところで発揮される「未来をつくる普遍的な力」こそ,クリエイティビティ――「創造性」と呼ばれるものです。

「自分には,周囲の世界を変える力がある」という自信。

「自分にはなにかを生み出し,実行する力がある」という自信。

「自分の考えってイケてるぞ,みんなに聞いてもらおう」と思える自信。

これらが,「クリエイティブ・コンフィデンス」なのです。

世界を変える,そんな自信を持ちたい。

人……本当はなにを欲しているのか?潜在的にはどんな課題があるのか?

ビジネスモデル……実現可能か?持続可能か?儲かるか?

テクノロジー……いま,どんなあたらしい技術が生まれているのか?それをどう活用できるか?

人,ビジネスモデル,テクノロジーについては,常に問い続けなければならない。

このとき,各人のバックグラウンドや専門性がばらばらだと,多様性に富んだ視点やアイデアが得られます。でも,もしみんなが同じ分野のプロフェッショナルだったら,似たような箇所にばかり反応してしまう。意味のあるヒントを見落としてしまうかもしれません。

違う分野の人が集まるから,多様性に富んだ視点やアイデアが得られる。
違う分野の人との出会いを大切にする。

ブレスト&コンセプトづくり

イデアの方向性を固め,一言であらわすコンセプトにまとめていくフェーズ。どんなアイデアの可能性があるかチームで案を出し合い,膨大な選択肢を用意する(拡散)。その上でテクノロジー的に,またビジネス的に成り立つかどうかを見極めながらコンセプトを絞っていきます(収束)。

一言であらわすコンセプト,そこにたどり着くのは本当に難しい。

この「走りながら,考えながら,つくりながら進める」やり方は,IDEO では「Build to Think, Think to Build」,すなわち「つくっては考え,考えてはつくっていく」という言葉で表現されています。

未完成なプロトタイプでもいいから,リアルに落とし込む。フィードバックをもらったら修正を反映し,またプロトタイプをつくる。

デザイン思考には,そういったクイックな身のこなしとマインドが必要なのです。

頭の中で考えていても,いいのか悪いのかはっきりしない。
プロトタイプをつくり,実際に使ってもらうことで,フィードバックを得て,プロトタイプをより良いものにしていく。

HELLO,DESIGN 日本人とデザイン (NewsPicks Book)

HELLO,DESIGN 日本人とデザイン (NewsPicks Book)

  • 作者:石川 俊祐
  • 発売日: 2019/03/06
  • メディア: 単行本