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データの世紀 日本経済新聞データエコノミー取材班

2020年8月11日更新

『データの世紀』(日本経済新聞データエコノミー取材班,日本経済新聞出版社,2019年11月14日 1 版 1 刷)を読了。

個人のネット上の行動,企業の生産や物流が生み出す膨大なデータ資源は,21 世紀の「新たな石油」といわれる。ビッグデータ人工知能(AI),あらゆるモノがネットにつながる「IoT」といった,ネット社会を支える新技術も猛スピードで進化する。そして私たちの経済や社会に様々な恩恵をもたらす。(p. 2)

データ資源は,21 世紀の新たな石油。

世界的にデータエコノミーが進展するなか,日本企業だけがデータ活用に二の足を踏めば世界から取り残されかねない。「炎上」リスクを恐れずに,利用者への説明や個人情報保護を徹底することで「先手」を打つ――。そんな試行錯誤が大企業を中心に進んできている。(p. 43)

データを活用するための,先手を打つ。

実験の目的は「エコーチェンバー(共鳴室)現象」を確認することだ。名古屋大学講師の笹原和俊さんに協力を頼んだ。そもそもエコーチェンバーとは何なのか。SNS で自分と似た意見を持つ人とつながる。すると次々と同じ意見が跳ね返ってきて,他の意見は目に入らなくなる。ますますその考えに固執してしまうという現象だ。(p. 52)

似た意見を持つ人が集まると,その考えに固執してしまう。
違う意見を持つ人とも議論できるようにすることが大事。

公開された AI モデルに,動画と音声データを学習させていくだけで自然な偽動画が作れてしまう。ポルノ向けに使われ始めた技術だが,政治にも悪用される恐れが出てきた。(p. 100)

新しい技術は,エロスから生まれる。

口コミ情報や噂も評価(レビュー)として「見える化」する。データの世紀は勘や経験すらも数値化し,生活を格段に便利にするサービスを生んだ。だが土台となるデータに,バイアス(偏り)も混じり込む。(p. 120)

あるサービスの口コミ情報や噂を評価として「見える化」すれば,サービスの質は向上する。

アシックスは走行動画を AI が解析し,フォームの修正点や訓練法を教えるサービスを 2018 年 2 月に始めた。西脇剛史取締役は「AI 導入でスポーツビジネスは今の延長線上を離れて大きく様変わりしていく」とみる。(p. 160)

スポーツ選手ではなく,アマチュアを対象としたビジネスが期待できる。

すべてのモノがネットにつながる IoT 時代の製造業は,データ活用とデジタル技術による経営改革で競争力を高めるデジタルトランスフォーメーション(DX)に走り出している。企業の競争力の評価軸を考えてみると,どれだけのデータを持ち,収益に結びつけているかが重要なポイントにもなっている。(p. 247)

これから集めるデータをどんな収益に結び付けられるか。

データの世紀

データの世紀

  • 発売日: 2019/11/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)