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トマ・ピケティ『21 世紀の資本論』を 30 分で理解する!

2020年4月5日更新

週間東洋経済 e ビジネス新書 No. 76 『トマ・ピケティ『21 世紀の資本論』を 30 分で理解する!』を読了。

――本書では,三つの重要な点を指摘しています。

  1. 経済成長率よりも資本収益率が高くなり,資本を持つ者にさらに資本が蓄積していく傾向がある
  2. この不平等は世襲を通じて拡大する
  3. この不平等を是正するには,世界規模で資産への課税強化が必要だ
ということです。(位置 No. 44)

資本をうまく増やしていくことが,私の当面の目標だ。

理想的な方法は資産への累進課税だ。固定資産税など,すでに存在している税の枠組みを利用して課税強化すればよい。徴収方法は必ず累進的にして,課税の対象は資産・負債の差し引きを考慮した純資産で考えるべきだ。(位置 No. 59)

消費税は一律の方がわかりやすいが,消費税も累進課税の方がよいかもしれない。

不平等の状態があまりに拡大すると,再びポピュリズムや過激思想への道を開いてしまうことになる。過去には,これが結果的に第一次世界大戦に結びついてしまった。(位置 No. 117)

ポピュリズムと過激思想が,新たな世界大戦に結びつかないことを願う。
特にポピュリズムには,どこかで歯止めをかけないといけないのではないか。

資本主義の力はイノベーションや経済成長,生活水準の向上を可能にするもので,それ自体はすばらしいのだが,当然ながら道徳的な規律というものがない。

(中略)

資本主義と民主主義はまったく同じではない。不平等や私有財産それ自体が悪いのではない。資本主義のポジティブな力は,公共の利益のために利用するべきだ。(位置 No. 145)

資本主義の力を公私でバランスよく使えるような人になりたい。

21世紀の資本

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