2020年3月12日作成,2020年9月25日更新
『東大主席弁護士が教える超速 7 回読み勉強法』(山口 真由*1,PHP 研究所,2014年7月17日発行)を読了。
- 第1章 「頭のいい人」がしていること
- 第2章 私の勉強ヒストリー①――「少し上のライバル」を意識して
- 第3章 私の勉強ヒストリー②――摩訶不思議な「社会」という場所で
- 第4章 誰でもできる!「7回読み」勉強法とは?
- 第5章 努力とやる気を持続させる「メンタルコントロール術」
- 第6章 なぜ学ぶ?何を目指す?自分と向き合うと見えるもの
勉強の方法論(p. 35)
- 視覚刺激:目で見た情報を認知・記憶する方法
- 聴覚刺激:耳から入る音を認知・記憶する方法
- 人の作業や行動を観察し,模倣しながら学習していく方法
勉強の方法論としては,自分で考える方法もありそうな気がするが。
人の真似ばかりしているのが勉強ではないと思われる。
「目的合理的」とは社会学者のマックス・ウェーバーが提唱した概念で,ある目的を目指し,結果を得るためにもっとも適切な手段を取ることを意味します。
これと対置されるのが「価値合理的」。結果はどうであろうと,自分の信じる正義や信条などに準じて行動することです。(p. 96)
「目的合理的」にいかなければならない。
自分の信じる正義や信条だけでは,受け入れられない。
努力することが私達の仕事なら,自分がよく努力したことを見逃さずに褒めてくれる人のためには,一生懸命,努力をしようと思います。自分が勉強して,そしてそれを評価されると嬉しいからこそ,人にも同じことを伝えるのが大事なのではないかと思うのです。(p. 114)
褒められるのは大事だが,勉強して褒められるのではなく,結果を出して褒めてもらいたい。
反対に,世の中で起こる出来事の「正解」は一様ではありません。「結論の方向性においては,他の人とずれないこと」という曖昧な基準をいわれても,「勉強エリート」の私にとっては,それを理解することはとても困難に感じました。(p. 122)
かなり上から目線の感じではないか。
「他の人の方向性とずれない」ということは難しい。
「 7 回読みの特徴」(pp. 129 - 130)
- 「読むこと」の負荷が小さいこと。
- 情報をインプットするスピードが速いこと。
- いつでも,どこでもできること。
情報をインプットするだけでは,何も生まれない。
引き出しが増えるだけ。
リチャード・P・ファインマンは 20 世紀の代表的な物理学者です。コーネル大学とカリフォルニア工科大学で教授を務めた彼の講義は,巧みな話術と親しみやすい表現で学生たちにも大人気だったそうです。
ところが,いざテストをしてみると,学生はほとんど彼の話を理解していなかったのだとか。そこで,「わかったような気になっているものの,実はわかっていない」ことを,ファインマン効果と呼ぶようになったのです。(p. 145)
ファインマン効果に陥らないように,自分の頭で考えて理解する。
霞が関の官僚に足りないのは,仕事への情熱でも,責任感でもなく,本当に理解を求めたい,本当に説明したいという気持ちなのではないか,と思うようになりました。そして,理解されやすいように,わかりやすい説明をするノウハウも,霞が関において,育てられてはこなかったと思いました。(p. 195)
説明をするノウハウこそ育てられるべき。
知ってもらわなければならない。
専門性の高い人々が集まって仕事を続けていくと,専門的な経験と知識が積み重なっていく一方で,外部の人との間に乖離が起こります。外部の人に対して,悪気はないにせよ,「あの人は素人だから……」といった雰囲気をしばしば醸し出してしまいます。(p. 196)
閉鎖的になってはいけない。
外部の人にも,そのことを理解してもらう。
*1:1983 年生まれ。札幌市出身。