2020年3月5日更新
『プレゼンテーションの技術』(山本御稔,日本経済新聞出版社,2011年12月12日発行)を読了。
例えば,担当者向けのプレゼンでは,製品のサービスの詳細内容を中心に話し,部長以上の経営者には,財務インパクトや競争力の強化の可能性を中心に話すというプレゼン戦略が必要です。相手がそもそも興味を持っていない状況であれば「興味の喚起」を促したり,「気づき」のチャンスを与えたりすることが目的になります。(p. 23)
誰を相手に喋るかによって,ポイントを変える。
一期一会のチャンスはものにしなければならないもの,武将の世界では「居合い抜き」。それがプレゼンなのです。(p. 37)
一期一会のチャンス,ということをしっかりと意識する。
グライスの 4 つの公理 (P40)
- 量の公理:不必要なことは言わずに,必要な量だけを話す
- 質の公理:根拠がしっかりしていて,証明されていることだけを話す
- 関連性の公理:話している話題に関連していることだけを話す
- 様式の公理:明確に話す
不必要なことは言わない。
個人的には蛇足は大好きだが,グライスの 4 つの公理には反している。
自分に関わることに反応することを,パーティなどの騒がしいところでも自分の名前が呼ばれたらすぐに反応することから,「カクテルパーティ効果」と認知心理学では言いますが,この効果を利用するのです。(p. 63)
プレゼンテーションの中で,キーマンになる人に呼びかけてみる。