『結果を出し続けるために』(羽生善治,日本実業出版社,2010年12月1日)を読了。
- 第一章 努力を結果に結びつけるために
- 第二章 ツキと運にとらわれずに,最善を選択する
- 第三章 120 % の能力を出し切る,プレッシャーとの付き合い方
- 第四章 結果を出し続けるには,ミスへの対応が鍵になる
- 第五章 自ら変化を生み出し,流れに乗っていくために
直感を使うプロセス(pp. 50 - 51)
- 全体図を把握する,理解すること。全体を大雑把に,概要として理解するのが最初のアプローチ
- 明らかにプラスにならず,マイナスにしかならないという手を瞬間的に捨て去ること
- 幾何学的なアプローチとして,その局面を「形としてどうか」という目で見ること
- ピントを合わせるように,どこが一番のポイント,急所なのかを,瞬間的に選択すること
直感を使うプロセスは,参考にする。
ところが,だんだん都市化が進み,明確にデータや情報が分析できるようになると,どうしてもセオリーや常識に軸足を移してしまいがちです。それらももちろん重要ですが,自分自身で考えて解決策をひねり出していくことも,同じくらい大切なのではないでしょうか。(p. 75)
自分自身で考えることは,無駄にならない。
ミスをしたときの 5 つの対処法(pp. 116 - 117)
- まず一呼吸おくこと
- 現在に集中すること
- 優劣の判断を冷静に行うこと
- 能力を発揮する機会だととらえること
- すべてに完璧さを求めないこと。自分の可能性を広げるチャンスだと,とらえること
ミスをしても,後ろ向きにならない。
無謀ではないリスクの取り方(pp. 138 - 141)
- リスクは小出しで取る
- リスクを取ることへの恐怖との付き合い方
- リスクを取ること自体の快感には注意する
- 結果だけではなく,「納得できるか」
- 時代や環境に合わせてリスクを取る
リスクをとらなければ,自分の殻を破れない。
つまり,自分が予想していたり,想像していたりする姿ではなく,予想外の姿,すごく意外な,思ってもみなかった姿,形になっていたいと思っているのです。将棋と同じで,予定調和,予測のできてしまう道は,面白くないからです。(p. 174)
予定調和,予測のできてしまう道は,面白くないので,あえて道を踏み外す。
企業でも,長く成長を続けていて,今でも業績がいい組織は,「今までの経験や実績,成功体験にとらわれないことだ」と,必ず言っています。ただ単に知識やテクニックを追いかけても,何も残りません。後々まで残るのは,絶対にプロセスのほうです。自分で道を切り開くプロセスを通じて,基礎の力が磨かれるのです。(pp. 189 - 190)
知識やテクニックを追いかけない。
プロとアマチュアとの違いを定義するならば,「自分の指したい手を指すのがアマチュア」,「相手の指したい手を察知して,それを封じることができるのがプロ」です。(p. 193)
アマチュアからプロに近づくために,相手の指したい手を察知する。