2020年2月23日更新
『総理大臣の器』(三反園訓,講談社+a新書,2006年8月20日発行)を読了。
「北朝鮮からの拉致被害者を戻さない限り,この国の国家としての威厳と立場はない。第一,国民の生命を守ることすらできない国家では,国民から本当の信頼を得ることはできない。拉致問題は政治家が絶対に解決すべき至上命題だ」(安倍晋三)(p. 60)
国民の生命を守ること,それが国家の役割。
そんな国家を目指すため,安倍総理は憲法改正を実現できるだろうか。
「もっといい時代があるかもしれないが,これはわれわれの時代なのだ」(フランスの哲学者,サルトル)(p. 77)
今の時代を生きるしかない。
日本民族は歴史に照らし合わせると,感情的になり流されやすい,熱くなりやすいと思う。歯止めがなくなると,歴史上の惨劇を繰り返すことになりはしないかと危惧するのだ。しっかりとうまく繕うのではなくて正直に真正面から議論して欲しいと思う。(pp. 80 - 81)
感情的になることのない,冷静な議論をすることが政治家の役割だ。
「知識は実験の娘である」(レオナルド=ダ=ビンチ)(P82)
実験しなければ,知識は得られない。
「政治は情熱と観察力とをあわせて持ちつつ,堅い板を力をこめて徐々にうがっていくことを意味する」(ドイツの社会学者,M・ウェーバー)(p. 90)
情熱を持ち続けて,粘り強く進んでいくしかない。
最後にチャップリンの言葉で締めくくりたいと思う。
人生を楽しく生きるために必要なものは,「勇気と想像力と少しのお金である」。
いまの日本に必要なものばかりだ。(p. 221)
勇気,想像力,少しのお金があれば人生を楽しく生きることができる。