2020年2月20日更新
論点思考の 4 つのステップ(p. 44)
- 論点候補を拾いだす
- 論点を絞り込む
- 論点を確定する
- 全体像で確認する
論点が決まるまでが,難しい。
まず,「解決できるか,できないか」を見極める。解けない問題にチャレンジしても成果はあがらず,時間と手間がムダになるだけだ。解けないとわかったら,その論点はすぐに捨て,論点設定をやり直す。(p. 90)
解ける問題から取り組むのはよい。
ただし,あまりにも簡単に解けるのであれば,論点ではないのかもしれない。
筋の善し悪しという言葉は,囲碁でも使われる。局所的,短期的,短絡的,近視眼的,場当たり的が囲碁において「筋悪」といわれる思考パターンである。筋の悪い人は時間的,距離的に「目の前」しか見えない。一方,筋のよい人の思考は長期的,大局的,広域的である。(p. 96)
筋のよい人の思考を目指す。
一つだけ上のポジションから見ようとすると自分自身のことと関連づけて物事を見てしまう,あるいはどうしても自分の利害が絡む。二つ上から見ようとすると,自分の立場を離れて考えることができる。二つ上の立場でものを考えることによって,自分のいま抱えている課題すなわち論点がより明確に浮かび上がってくるものだ。(p. 187)
一段ではなく,二段上の場所から俯瞰してみる。
植物は間伐しないと大きく育たない。全部は育たないのである。これは企業の資源投入に似た話で,全員底上げ教育や,全店舗をよくしようという取り組みはうまくいかないことが多い。一部社員,一部店舗を集中してトレーニングしたほうがうまくいくのだ。自然界で起きていることが企業経営や戦略のヒントになることも多い。(pp. 196 - 197)
理想は全員,全店舗だが,現実的には難しい。
一部に集中した方が,成果が出てくる。
仕事も肩の力を抜いて,そういう発想でやったほうがいい。「おや!」と思ったときに,意識のフックをかけてくるだけでいい。おいしい!おもしろい!変だ!と思うものに レ 点を打つ。引き出しにストックするのは大事だが,ストックすることに一生懸命になりすぎると疲れる。(p. 215)
ストックすることが,仕事になってはいけない。