Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

GRIT やり抜く力 アンジェラ・ダックワース

2020年2月15日更新

『GRIT The Power of Passion and Perseverance Angela Duckworth やり抜く力』(アンジェラ・ダックワース著,神崎朗子訳,ダイヤモンド社,2016年10月18日 第4刷)を読了。

「才能には生まれつき差がある」などと決めつけずに,努力の重要性をもっと考慮すべきなのでは?生徒たちも教える側も,もう少し粘り強くがんばれるように,努力を続ける方法を考えるのは,教師である私の責任なのではないだろうか。(p. 37)

圧倒的な努力すれば,ほとんどのことは成し遂げられる。

「誰よりも優秀だと証明してみせろ」と従業員たちを煽り立てることで,ナルシストの温床ができあがり,信じがたいほどうぬぼれが強いと同時に,つねに「自分の能力を見せつけなければ」という強い不安と衝動に駆られる従業員が増え過ぎたのだ。短期間で結果を出すことをなによりも重視し,長期的な学習や成長を妨げる企業文化だった。(pp. 50-51)

私の勤務先は,長期的な学習や成長に重きをおいているように,思えなくもない。

「たしかに。だが肝心なのは,偉業は達成可能ということです。偉業というのは,小さなことを一つずつ達成して,それを無数に積み重ねた成果だから。一つひとつのことは,やればできることなんです」(ハミルトン・カレッジの社会学者,ダニエル・F・チャンブリス)(p. 63)

小さなことを積み重ねていけば,偉業となる。

理論とは説明だ。理論を打ち立てるには,膨大な量の事実と観察結果が必要であり,なにがどうなっているかを,もっとも平易な言葉で説明しなければならない。だから理論というのは必然的に,複雑なものごとを極度に簡略化・単純化したものだ。だがそうすることで,見えてくるものがある。(p. 69)

膨大な量の事実と観察結果に向き合い,ものごとを簡略化・単純化していく。

「知能のレベルは最高ではなくても,最大限の粘り強さを発揮して努力する人は,知能のレベルが最高に高くてもあまり粘り強く努力しない人より,はるかに偉大な功績を収める」(スタンフォード大学の心理学者キャサリン・コックス)(p. 113)

粘り強く取り組めば,偉大な功績を収めることができる。

エキスパートたちの練習法(pp. 171-174)

  1. ある一点に的を絞って,ストレッチ目標(高めの目標)を設定する。
  2. しっかりと集中して,努力を惜しまずに,ストレッチ目標の達成を目指す。
  3. 改善すべき点がわかったあとは,うまくできるまで何度でも繰り返し練習する。

エキスパートは,自分を高めていく方法を知っている。

この画期的な実験によって,「無力感」をもたらすのは苦痛そのものではなく,「苦痛を回避できないと思うこと」だということが初めて証明された。(p. 230)

「苦痛を回避できないと思うこと」は,「無力感」をもたらす。

私がもっとも有力だと思う考え方は,「青年期に何らかの活動を最後までやり通すことは,やり抜く力を要するとともに,やり抜く力を鍛えることにもなる」ということだ。

そう思う理由のひとつは,一般的に,「人は自分の性格に適した状況に引き寄せられるが,その結果,さらにその特徴が強化される」と考えられているからだ。(p. 314)

青年期にやり抜くことを経験したか否かで,その後の人生が変わってしまう。
やり抜いたことがない人は,いつまでたってもやり抜くことはできない。

自分の「やり抜く力」を強化したいなら,「やり抜く力」の強い文化を見つけ,その一員となること。あなたがリーダーの立場にあり,組織のメンバーの「やり抜く力」を強化したいなら,「やり抜く力」の強い文化をつくりだすことだ。(p. 331)

「やり抜く力」を持っている人を見つけ,その人の「やり抜く力」に引っ張ってもらう。