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まるわかり電力デジタル革命キーワード250 西村陽・巽直樹

 2020年3月22日更新

コネクティッドインダストリー

  • 様々なつながりによる新たな付加価値の創出
  • 従来,独立・対立関係にあったものが融合し,変化
→新たなビジネスモデルが誕生(p. 41)

 「つながり」「融合」が新しいビジネスのキーワード。

デジタル化による技術のブレークスルー(いま起こっていること)

  • 実社会のあらゆる事業・情報が,データ化・ネットワークを通じて自由にやり取り可能に(IoT)
  • 集まった大量のデータを分析し,新たな価値を生む形で利用可能に(ビッグデータ
  • 機械が自ら学習し,人間を超える高度な判断が可能に(人工知能<AI>)
  • 多様かつ複雑な作業についても自動化が可能に(ロボット)
これまで不可能と思われていた社会の実現が可能に
これに伴い,産業構造や就業構造が劇的に変わる可能性がある(p. 44)

 「IoT」「ビッグデータ」「AI」「ロボット」をうまく活用すれば,「モノ」「コト」を劇的に変えることができる(かもしれない)。

しかし,エネルギー産業の規制改革が市場メカニズムの導入という側面を持つ以上,その帰結としてエネルギー市場が部分的に金融市場化することは必然である。(p. 130)

 エネルギー市場を金融市場化したとき,そこにブルーオーシャンは広がっているか。

むしろ問題は同時同量や託送制度であり,特に FIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)期間中に FIT 由来電気を小売事業において使う者に対して適用されている同時同量発電計画の免除(送配電会社による同時同量)の特例が,非 FIT や卒 FIT ではなくなる。このことは個人を含む大規模小売事業者以外の電気の売り手にとって,実質的に事業参入できない阻害要因となっている。イノベーションを促進する視点からは,特例措置の延長や拡大(現在,旧一般電気事業者が買い取っている FIT は,将来的にはプレミアム価値がゼロに近づくので,すべての再生可能エネルギーの不確実性を送配電会社が引き受けることになる)もあり得るが,ほかの制度とのバランスで慎重な検討が必要となる。(p. 148)

個人間で,電気のやり取りができるようになったとき,送配電会社の立ち位置はどうなるのか。
そんな未来を予想したとき,送配電会社はどこへ向かえばよいか。

破壊的イノベーションDisruptive Innovation

米ハーバード・ビジネス・スクールのクレイトン・クリステンセン教授が著した『イノベーションのジレンマ』で示された概念。この概念によれば,イノベーションには従来製品の改良を重ねる持続的イノベーションと,従来製品の価値を破壊して新たな価値を生み出す破壊的イノベーションがあるとされる。(p. 178)

 あのプロレスラーも言っていた。
「破壊なくして,創造なし」

カスタマーエクスペリエンス(CX)

CX = Customer Experience

顧客(カスタマー)が商品やサービスを起用(購入)したことにより得られる経験,またはそれに至るプロセス全体を通して得られる「経験価値」を指す。米コロンビア大学ビジネススクールのバーンド・H・シュミット教授が提唱した「経験価値」には,① 感覚的経験価値,② 情緒的経験価値,③ 創造的・認知的経験価値,④ 肉体的経験価値とライフスタイル全般,⑤ 準拠集団や文化との関連付け――の 5 つの側面があるという。(p. 184)

 圧倒的な CX を考える。

それら*1に比べれば電力・エネルギー産業の革命進行は緩やかであり,少なくとも既存事業者が自ら置かれた場所について考え,チャレンジする時間は多少長く与えられている。それは電力デジタル革命に必要なツール(蓄電池をはじめとする分散型エネルギー資源<DER>,プラットフォーム技術のコストや性能)が未確定であり,イノベーション創出の手前であること,電気事業制度や計量法をはじめとする法令がイノベーションと整合的ではないこと,そして何より顧客志向(分散型取引や環境価値取引への感度,つまり新サービスの利便)がまだ見えないことなどによるが,それらが明らかになった瞬間,既存事業者にはもはや猶予がないかもしれない。(p. 188)

 今,スタートダッシュすることができれば,トップランナーになれる。

まるわかり電力デジタル革命キーワード250

まるわかり電力デジタル革命キーワード250

 

 

*1:金融業界(フィンテック),情報サービス(クラウドサービス移行),物販(C to C マーケットシフト)