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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

思考体力を鍛える 西成活裕

2020年1月18日更新

『思考体力を鍛える』(西成活裕あさ出版,2011年5月18日発行)を読了。

 6 つの力からできている「思考体力」(p. 21)
① 自己駆動力,② 多段思考力,③ 疑い力,④ 大局力,⑤ 場合分け力,⑥ ジャンプ力

6 つの力を意識しながら,思考体力を鍛えていく。

「自己発信」は間違っていても意味がある(p. 41)

自分の意見を言う(自己発信)→ほかの人から意見が聞ける(フィードバック)→どちらの意見が正しいか判断する→自分が正しかった場合は自信になる,自分が間違っていた場合は成長のチャンス!
とりあえずできたら,「自己発信」してフィードバックをもらう。

大きな目標を立てたらそれに伴う小さな目標をいっぱい立てて,それを一つずつクリアしていくのです。(p. 50)

いきなり大きな目標に向かうのではなく,小さいな目標を一つずつクリアしていく。

簡略化された知識ばかり取り込んでいると,複雑なところまで踏み込んで物事を考えることができなくなってしまい,やがて思考体力自体が衰えていくでしょう。(p. 64)

簡略化された知識だけでなく,その背後にあるものも取り込む。

おそらく 99 % くらいの人が,自分で出した答えを一回で信じてしまっていると思いますが,そこを疑えるかどうかで差がつきます。(p. 92)

答えが出たとしても,一度は疑ってみる。
別のアプローチで答えを出して,比べてみるのもいいかもしれない。

この本では,「ティッピング・ポイント」を「あるアイデアや流行もしくは社会的行動が,敷居を越えて一気に流れ出し,野火のように広がる劇的瞬間」と定義していますが,物理の分野ではこれを「相転移」といいます。これは,簡単にいうと,「引き返せなくなるポイント」のこと。(p. 108)

深みにはまってしまわないように気をつける。

事業仕分けだけではありません。
日本のあらゆる場面で,短期的な成果を求めすぎています。(p. 132)

短期的ではなく,長期的な視点も必要。
痛みを伴う改革も必要。

何かつぶやきのようなものから話を始めるんだけれど,最後には結構いいことを言うんです。“とりあえず”しゃべり始めて流れをつくる方法を実践している人は少なくありません。(p. 154)

しゃべりが長い人の話も聞いておく。
最後にいいことが出てくるかもしれない。

「ひらめき三上」という言葉があります。ひらめきが生まれる場所は「馬上(移動中の馬の上)・枕上(寝ているとき)・厠上(厠の中)」というものです。現代的にいうと,「電車の中・ベッドの上・トイレ」といったところでしょう。(p. 162)

いつひらめいてもいいようにメモは手放さない。

深く物事を掘り下げていく専門的思考ができる人が重宝される時代もありましたが,今,社会で求められているのはそれだけではなく,複雑に絡み合った問題に対応できる複合的な思考,つまり「思考体力」です。(P184)

世の中は複雑に絡み合った問題が山積している。
その問題を分解していくことができれば,解決策が見出せる。

視覚で表してしまうと直接頭に入ってきますが,ラジオはそこを全部自分の頭で構築する必要がある。つまり,頭をつかうわけです。(p. 189)

動画はイメージをつかむのによいが,本質を知ることはできない。

単に他人の意見を頭に入れているだけでは,自分の頭は他人の意見のコピーしか持たないただのハードディスクになってしまいます。自分では何も生み出していない。それでは思考体力はつきません。(p. 194)

他人の意見を取り入れて,自分の中で咀嚼して吐き出す。

結局,問題の解決策はプロセスを決めたら誰でも解けますが,今は,プロセスの決め方がわからない人が多いのです。(p. 201)

社会では解決策が示されていない問題が多い。
自分で解決するプロセスを見つけることから始めていく。

東大人気教授が教える 思考体力を鍛える

東大人気教授が教える 思考体力を鍛える

  • 作者:西成 活裕
  • 出版社/メーカー: あさ出版
  • 発売日: 2011/05/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)