2020年1月11日更新
『はじめてのリーダーズノート これから人の上に立つ人へ』(石野誠一,明日香出版社,2003年6月30日発行)を読了。
「人手が多いほうが,全体の能率が落ちることもある」ということを知っておく。(p. 18)
人手が少ないと嘆くのではなく,その中でベストを尽くす。
リーダーは,ナンバー 2 を育てなければなりません。
自分であれもこれもやれるわけがないので,権限を委譲する形で,担当を分散せざるをえない。(p. 24)
最強のリーダーの傍らには,最強のナンバー 2 がいる。
「精鋭を集めての軍隊などありえない。ないものをのぞむより,凡兵集団で勝てる軍を作れ」(p. 47)
凡人を集めてでも,作戦を綿密に立てて戦えば,勝てる軍になる。
「私は現場を見ない。見れば,現場に情がうつり,改革ができなくなる」(セブンイレブン 鈴木 敏文会長)(p. 65)
現場を見ても,現場に情は移さない。
リーダーは,「――かもしれない」とのあいまいな言葉や,「だったかもしれない」との繰り言を口にしてはないらない (p. 118)
リーダーははっきりとした言葉で話すようにする。
もともと歌丸式「運命の原則」からすれば,「得意満面の姿は,天のきらうところであるから,天はその思い上がりを容認しない」という。(p. 144)
得意満面にならない。出る杭は打たれ,出過ぎた杭は抜かれる。
社員の中で真剣に仕事に取り組むものは,常に「十パーセント」といわれる。だが,底辺にある人々を意欲づけることで集団全体を士気を高めることができる(p. 190)
底辺集団をつくれば,仕事を真剣に取り組む人が出てくる。
よく育つ果実は,「適度の栄養と適度の消毒」の結実だそうだ。リーダーにその意識があれば,社内で人は大きく育つ。(p. 195)
異動はある意味での消毒である。
どんなよい施策でも「三年で疑い,五年で改める」考えでないと,客も従業員を飽いてくる(p. 216)
未来永劫よい施策はありえない。改める時期を遅らせないように,常に疑いの目で見る。