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外資系コンサルのスライド作成術 図解表現23のテクニック

2020年1月2日更新

外資系コンサルのスライド作成術 図解表現23のテクニック』"SLIDE WRITING METHODS OF PROFESSIONAL CONSULTANTS"(山口周,東洋経済新報社,2012年11月1日 第1版,2019年5月18日 第13版)を読了。

逆に言えば,この枠組みを予め頭の中に構築しておくことで,効率的に情報収集することも可能になります。仕事が早い人は常に頭の中にこの構造を持って情報の収集・分析をするので,つねに「今,どこの情報が足りていて,どこの情報が足りていないのか」ということを判断できる,つまり「足りていないところだけの作業に集中できる=仕事の効率がいい」わけです。(p. 87)

 情報を収集する前に,どこの情報が足りていて,どこの情報が足りていないのか,考えてみる。

最後に,チャート作成において最も大事なポイントとして指摘しておきたいのが「紙が先,パワーポイントが後」という心がけです。これは,「まずレイアウトを考える際には,いきなりパワーポイントに向かわず紙でデッサンする」という基本原則です。スライドの構造を検討する際にいきなりパワーポイントに向かってしまう人が多いのですが,そうすると発想の枠組みそのものが「パワーポイントで表現しやすいフォーマット」に制限されてしまい,自由度を極端に低めてしまいます。(p. 112)

 「紙が先,パワーポイントは後」は基本原則。
紙と鉛筆の方が,自由度が遥かに高い。

最初に指摘したいのが「Less is More」という心がけです。「より少ないことはより豊かなこと」という概念を,自らの簡潔さをもって示すこの言葉は,20 世紀モダニズム建築を代表する建築家=ミース・ファン・デル・ローエの言葉です。近代まで連綿と続いた「足し算」に軸足をおいた建築様式は,この言葉をターニングポイントにして「引き算」に軸足をおくように転換していきます。(p. 118)

 スライドづくりも「足し算」ではなく,「引き算」に軸足をおく。

一方で別の方向性もあります。それは,これらのテクニックを用いて,自分の問題意識やアイデアをたくさんの人に説明し,共感させ,動かすことで,今のこの世界に満ちている様々な矛盾や不条理を変革していく,という方向性です。今のこの世界を所与のものとせず,世界のルールそれ自体を変えていくことにテクニックを用いる,いわば小さな革命の道具として活用していく,ということです。(p. 158)

 スライド作成術を革命の道具として活用する。

外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック

外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック