2019年12月15日作成,2021年11月6日更新
『35歳までに必ずやるべきこと 運をつかむ人になれ』(重茂達アデコキャリアスタッフ(株)前社長,かんき出版)を読了。
私の記憶が確かなら,この本は 35 歳になる前に読んだはず。
気づいたら,35 歳は通り過ぎてしまっていた。
私は,35 歳までに必ずやることを実践して,運をつかむ人になれただろうか。
その違いは,「常にポジティブな考えをしているかどうか」「他人を大切にしているかどうか」「行動に移す勇気があるかどうか」だと思います。(p. 1)
とりあえず「ポジティブ」「他人を大切」を意識し,行動する。
遅々たる歩みでもめげずに努力し続けることが,いかに重要かということを,そのとき私は実感しました。(p. 29)
ちょっとずつでも進めていけば,いつかは大きな花を咲かせることができる。
そのとき一緒に行った女性の一人がこんなことを言いました。
「私は後悔しない主義なの。なぜかというと,何かをする前にはよく考えて,結果がまずくなってもいいと覚悟を決めて始める。前悔してしまうので,私は後悔は絶対しないのよ」(p. 36)
後悔しないようにするためには,やる前に検討しておき,最善を尽くす。
とんでもないピンチに遭遇し,それと悪戦苦闘して乗り切ったところに,大きな成功が待ち構えていた。ほとんどの成功物語はそういうものです。(p. 49)
ピンチを乗り越えると,なんだかパワーアップしたような気になる。
それが自信となり,次に訪れるピンチに立ち向かっていける。
「勝者は勝つ方法を探し,敗者は言い訳を探す」(p. 58)
言い訳を考える暇があれば,勝つ方法を探し,あわよくば勝者になる。
ところが何かで成功したり,立派な業績を上げた人を見ていると,物事に取り組んだときは,恐ろしいくらい徹底的に取り組んでいるものです。(p. 66)
何かやると決めたときは徹底的に取り組んでみよう。
「強くなければ生きていけない。やさしくなければ生きる資格がない」byレイモンド・チャンドラー(p. 71)
強くなる。そして,やさしくなる。
一つは力を抜く意味で「適当にやろう」とするタイプ。このタイプの人は,けっこう実力はあるけれど,そのぶん何でも甘く見たり軽く見たりすることの多い人です。
もう一つは完璧主義者です。完璧主義者というのは,見た目には怠け者が多くなります。というのは,そもそも完璧主義など滅多なことでは実現しません。ですから完璧主義者は,いつも途中で挫折してしまいます。(p. 75)
私は「適当にやろう」とするタイプ。
それを自覚しておき,いざというときには,ギアチェンジできるようにしておく。
文章を書くのも非常に勉強になります。しゃべるのと違って文章を綴るときは,細部の正確さと論理性が求められます。会議録でも報告書でも,いざ書いてみると,頭で記録していたのとは違った知識や情報が入ってきます。(p. 79)
議事録,報告書を書くのは,自分の中の頭の整理になる。
誰にでもわかってもらえるように,正確さと論理性を有しながらも簡潔に書いていく。
J・マーフィーという人が,次のように言っています。
「人間関係で悩んでいる人は,他人との折り合いが悪いのではなく,実は自分自身との折り合いが悪いのです」
「他人と仲良くしようと思ったら,まず自分とうまくやれる自分になることです」(pp. 82 - 83)
自分自身とうまくやれるようになる。
「あいつのせいだ,と指差したとき,人指し指と親指は相手を差していても,残りの三本の指は自分のほうを差している」by 新将命 ジョンソン・エンド・ジョンソン元社長(p. 84)
「あいつのせいだ」と指差さないようにしよう。
しかし仕事というものは,常にどんな種類の仕事でも,その仕事に応じたベストを目指す必要があるからです。(p. 134)
どんな仕事であっても,限られた時間の中でのベストは尽くそう。
何でも物事を引き延ばそうとする人がいます。これは仕事を遂行していく上で最悪のクセといってよいでしょう。なぜなら引き延ばすことで,事態はどんどん悪くなっていくからです。(p. 140)
物事を引き延ばすことはよくない。
できることなら,前倒しで進めていく。
アメリカなどでは「簡単に謝るのは自分の非を認めることだ」と言って,なかなか謝らない。その風潮が高じてアメリカはひどい訴訟社会になってしまいました。(p. 161)
立場によっては,非を認めることは難しい。
お互いに非を認めあうような解決策を模索したい。
「わかっている」というだけでは何の価値もないのです。わかっていてやらないのは,知らないでやらないよりももっと質が良くないことです。(p. 189)
「わかってしまった」ならば,やるしかない。
仕事というのは,できる人のところに集中するものです。ですからその人は忙しくなる。でも,そこから創意工夫が生まれ,ちゃんと質の良い仕事をする方法を見つけてしまいます。(p. 193)
忙しいけれども,その中で創意工夫をして,質のよい仕事をする。
そうして,自分自身も成長していく。