炭火焼料理の代表的なものの一つとして,「サンマの炭火焼き」がある。
理想的なサンマの炭火焼きを目指して,私はサンマを焼く。
サンマの一時干し
サンマをそのまま焼くのは,味,見た目などに悪影響を及ぼす。そのため,しっかりと下処理をしておくのがよい。
まずは,流水でサンマをキレイに洗い,キッチンペーパーなどで,水気をしっかりとふき取る。
これは,これから塩焼きにするサンマの身を清めるための儀式である。
そして,サンマに塩を振る*3。
焼いているとき,サンマの脂とともにある程度の塩は落ちてしまうため,やや多いと思うくらい塩を振っておく。
写真1 サンマとカマスに振り塩している様子
振り塩をしたあと,風通しのよい場所で,サンマを 30 ~ 40 分干す。
専門用語では一時干し*5というらしいが,これによりサンマから生臭さを含んだ水が出てくるので,やはりキッチンペーパーなどでふき取っておく。
一時干しにより,サンマの表面がある程度乾くので,網焼きしても,網にくっつきにくくなる。
サンマの炭火焼き
これまで実践してきたサンマの炭火焼きの方法を紹介する。
まず,盛り付けたときに,上になる面からサンマを焼き,返しは 1 回だけが,セオリーである。
サンマを網で焼くか,金串にサンマを刺して焼くかは,選ぶことができる。
サンマの網焼きの例
網で焼く場合,サンマに網目が付き,見た目は美しい。
しかし,皮が網にくっついてしまうリスクがある。
下の写真はうまくいった例だが,サンマの皮が網にくっつき,見た目に残念なサンマの炭火焼きになってしまったことは何度もある。
写真2 サンマの網焼き
サンマの串焼きの例
サンマを金串に刺して焼けば,網にくっつくリスクをなくすことができる。
現在,私が採用しているのは,サンマを金串を刺す方法である。
サンマを金串に刺しておけば,炭火からの距離を調整することが容易になる。
以下の写真では,耐火レンガを用いて,金串に刺したサンマと炭火の距離を調整している。
写真3 サンマの串焼き
毎年,サンマが旬を迎える季節には,炭火でサンマを焼く。
そんな人生にしたい。
参考動画
最高の秋刀魚の焼き方 七輪炭火にて
最高のサンマを焼くためのノウハウが満載。
本稿で紹介している「サンマの一時干し」は,この動画で知った。
【車庫めし】秋刀魚の塩焼き【ブッシュクラフト】
この動画は,私に自宅バーベキューを始めるキッカケを与えてくれた。
参考文献
ぼんやり参謀の『俺こそがさんま焼き師だ』という記事は,「サンマを焼く人間」「サンマを焼かない人間」の 2 種類の人間が,世の中に存在することを教えてくれた。
この記事を読み,サンマを焼く人間になる,そう強く決意した。