Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

これから「正義」の話をしよう

こうした混乱の力と,その混乱の分析を迫る圧力を感じることが,哲学への衝動なのだ(p. 41)

私自身,答えの無い問いに立ち向かうため,哲学を必要とするときが来たのかもしれない。

正義に関する自分自身の見解を批判的に検討してはどうだろう―――そして自分が何を考え,またなぜそう考えるのかを見きわめてはどうだろうと。(p. 43)

自分の見解を,違う立場で批判的に検討する。

「満足した豚であるより不満足な人間であるほうがよく,満足した愚か者であるより不満足なソクラテスであるほうがよい。そして,愚か者や豚の意見がこれと異なるなら,それは彼らがこの問題について自分自身の側からしか知らないからだ」(ジョン・スチュアート・ミル)(p. 75)

満足していても,一歩先を行く不満足な者のほうがよいということか。

リバリタリアンは,経済効率の名においてではなく人間の自由の名において,制約のない市場を支持し,政府規制に反対する。リバリタリアンの中心的主張は,どの人間も自由への基本的な権利―――他人が同じことをする権利を尊重するかぎり,みずからが所有するものを使って,みずからが望むいかなることも行うことが許される権利―――を有すると言う。(p. 80)

規制がなくなれば,格差が生まれ,社会は分断するというシナリオもあるか。

つまり,われわれがみずからの本質を十分に発揮するのは,言語能力を行使するときだけであり,そのためには正しいことと間違っていること,善と悪,正義と不正について他者とともに考えなければならないのだ。(pp. 254 - 255)

頭の中では考えが深まらない。言語を用いて,考えを深めていく。

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)