誉田哲也氏の「ハング」を読みました。
俺たちの敵はどこにいる。
「ストロベリーナイト」「ジウ」を凌駕する誉田史上,もっともハードな警察小説!
帯に書かれていた謳い文句に間違いはありませんでした。警視庁捜査一課の堀田班の仲間たちは宝飾店オーナー殺人事件の再捜査に携わり,容疑者を自供により逮捕したことから始まります。しかし,容疑者は公判で自白強要があったと証言し,その翌日には班の刑事が首を吊った姿で見つかります。
そして,さらなる死の連鎖が・・・。
真の黒幕はいったい誰なのか?
刑事は首吊り自殺,それとも他殺なのか?
班の仲間や愛する人に襲い掛かる魔の手。
たしかに,ドキドキ,ハラハラの刑事小説です。ハードさの面においては,「ストロベリーナイト」や「ジウ」を上回っているかもしれません。
展開は非常にハードでありますが,堀田班の若い刑事たちは,30代前半の現代人らしく描かれており,ハードな小説の中にも微笑ましいやり取りが描かれています。終わりまで一気に読み切ってしまうくらい,展開が面白かったです。