2020年5月12日更新
机の下のデッドスペースにフィットする文庫本(A6 版)専用の木製本棚を作製しました。
本稿では,本棚製作における構想から組立までの過程を紹介します。
構想
本棚を製作するにあたり,本棚のコンセプトを決めます。
- デスク下のデッドスペースを有効に活用できるサイズ
- 収納するのは,文庫本
- 本棚の色は,デスクの色と合わせる
以上の要求を全て満たす本棚は,既製品には見当たりません。
そこで,上記の要求を全て満足する本棚を設計・製作することにしました。
まずは構想ということで簡単な設計図を描きます。
この設計図は大まかな寸法を求めるために描いたもので,この設計図をもとに,ホームセンターで必要な材料を調達します。
※なお,『清く正しい本棚の作り方』に触発され,本棚を DIY で製作しようと思い立ちました。
- 作者: (TT)戸田プロダクション
- 出版社/メーカー: スタジオタッククリエイティブ
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本棚の材料調達
構想時に描いた設計図をもとに材料を調達します。
材料の調達は,家の近くにあるホームセンター(DCM カーマ)で行いました。
購入したのは以下の通りです。
- ファルカタ*1集成材 910 × 250 × 13 mm・・・4 枚 @ 698 円
- ファルカタ集成材 600 × 180 × 6 mm・・・3 枚 @ 248 円
材料費の合計は,698 × 4 + 248 × 3 = 3,536 円です。
寸法など仕上がりの自由度を重視したいので,既製品の組立家具より高くなることは許容します。
本棚の詳細設計
調達した材料を有効に活用できるように詳細な設計を行います。
設計図は,jw_cad で描きました。
詳細設計の結果,幅 426 mm,高さ 540 mm,奥行き 256 mm の本棚となりました。
文庫本を収容する箇所が 3 段(400 × 162 × 250 mm)あります。
利便性は悪いですが,手前と奥に文庫本を収容できるようにしています。
設計の留意事項ですが,なるべく切断の回数が少なくなるように設計しておけば,切断の精度不足による見た目の低下を避けることができます。
本棚の材料切り出し
詳細な設計図を元に木材に罫書きを行い,木材を切り出します。
この切り出しの過程で,どれだけの精度を出せるかが腕の見せ所です。
しかし,所詮は素人。
真っ直ぐ切ったつもりでも,曲がっていたりすることはよくあります。
まあ,それも自作本棚の味わいの一つです。
本棚の組立
切り出した木材を組み立てていきます。
組立には木ねじと木工用ボンドを使用しますが,以前に大量購入したものがあるので,今回はそれを利用しました。
また,若干切断しすぎた部分は木工パテ(セメンダイン社製エポキシパテ木部用)で埋めることにしました。
30 g 入りのものを使用しましたが,思ったより使用量が多く,すべて使い切りました。
木工パテの使用量は,切断精度の低さを物語ります。
本棚の完成形が見えてきました。
いよいよ,研磨,塗装の仕上げ作業に入っていきます。
超基本DIY木工―使う道具の選び方から簡単作品づくりまで (Gakken mook―DIY series)
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*1:東南アジアに生育している成長の早い木。加工が容易で,木工初心者にも扱いやすい。日本の桐と似ており,桐の代用材としても使用される。