ボウリングというスポーツ

ボウリングというスポーツは、他のスポーツに比べて特異なスポーツである。

まず第一に言えるのは、１ゲームにおける最高得点が３００点と決まっていることだ。たかだか１２連続でストライクを取ることができれば、３００点、つまりパーフェクトが達成できてしまうという底の浅いスポーツであろうか。

そうではない。

ストライクを取れるコースに、適切なスピードと回転を与えたボールを投じ、１フレーム目にストライクを取れたとしよう。
２フレーム目にも、全く同じコース、同じスピード、同じ回転で・・・
３フレーム目にも、全く同じコース、同じスピード、同じ回転で・・・

結果はどうだろうか。パーフェクトは達成できないであろう。
刻一刻とレーンの状況は変化しており、全く同じ結果（ストライク）は得られない。

ボウリングはレーンを読むスポーツである。二つとして同じレーンコンディションはありえない。コース、スピード、回転の微調整が必要であり、実に奥深いスポーツなのである。

次に挙げるのは競技人口の多さだ。
老若男女問わず、ほとんどの人が一度はプレイしたことのあるスポーツという点は、他のスポーツにない特徴である。

ボウリング場で謳われている、

ボウリングは競技人口No.1スポーツです！

というのもまんざらではない。

ボウリングというスポーツで頂点、あらゆるスポーツの中で、最も価値のある頂点なのではないだろうか。
競技人口が多いが故に、果てしなく高くそびえる山の頂きを、目指してみるのも悪くはない。

こうして、私はボウリングが他のスポーツと違う点を二点挙げたが、結論を言おう。
「私はボウリングが大好きです」
ただ、それだけである。