Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

残念な人の仕事の習慣

『残念な人の仕事の習慣』(山崎将志,2010年9月23日,アスコム)を読了。

  • 第1章 ビジネス編 できる人がやっている「損してトク取れ」方式
  • 第2章 コミュニケーション編 残念なメールは金曜夜にやってくる
  • 第3章 時間の使い方編 残念なタクシーに乗り込む残念な客
  • 第4章 働き方編 二流は「単純作業」と嘆き,一流は「実験の場」と喜ぶ
  • 第5章 イノベーション編 もしも書店から会計レジがなくなったら…

よく見かけるのは,役員に対して30枚くらいの分厚い資料を持って行き,長々と説明している人―――。

こういう人はとても残念で,相手が何を聞きたいのかが見えていない。分厚い資料が欲しいのは担当者であって,マネジメント側は結論が書かれた1枚の企画書が欲しいのだ。

1枚に結論をまとめることができなければ,その結論は煮詰まっていない。

仕事のスピードを劇的に上げるには,同じ量を半分の時間で仕上げる,あるいは同じ時間で倍の量をこなそうとしてみればよいのである。人間は自分が思っているより能力が高い。無人島に取り残されると何とかして食べ物を探すように,追い込むことによってブレイクスルーが起こるものなのである。

ダラダラと仕事をするのではなく,常に全力疾走する。そうすることで,限界を突破できるかもしれない。

チャップリンの時代からずっと工場でそれが起こっていたが,90年代後半からはホワイトカラーの世界で同じことが起きている。そして,21世紀に入って,その傾向は加速度を増している。だから,世の中の仕組みが進化すればするほど,社会が安定を求めれば求めるほど,人の仕事は標準化され,結果として簡単で低賃金の仕事が増加する。つまり,ここ数年の就労者の賃金下落傾向は,決して景気の問題ではない。

標準化されることないであろう創造的な仕事ができるようにならなければ,賃金は減っていく一方なのだと心得る。

「背表紙に名前が書いていないファイルは棚にしまった瞬間にもう行方不明になったと考えよ」は,オフィスにおける事務処理の鉄則である。

背表紙に「取扱説明書」と書いたファイルをよく見かける。一体,何の取扱説明書なのか,ファイルを開かなければわからないのは,本当に無駄なことだ。

そう,私が書店に行くのはちょっと立ち読みしたい本があることを口実に,実は,「何か新しいものがないか」,つまりSomething Newを探しに行っているのだ。

2018年11月時点のAmazonでは,完全に模倣できていないと思われる,書店でのSomething New探し。

お金自体は定量的な数字であるのに,価値は相対的に捉えられがちである。だから,場所や状況によって,お金の価値は大きく変わってしまう。

お金の価値は,相対的に捉えるのではなく,定量的に考える。牛丼に生玉子をつけるか否かで迷わない生き方を目指す。

我々人類の歴史は,「工夫による余剰の創出」である。余剰があるから安定し,健康に暮らせる。今は,特に先進国においては余剰があり過ぎて,その使い道に困っている状態である。

余剰があるから,豊かと感じる。

 

更新履歴

  • 2018年11月10日 新規作成
  • 2023年3月7日 加除修正