5Sの考え方
整理 Seiri
「いるもの」と「いらないもの」を分け,「いらないもの」は捨てる
整頓 Seiton
「必要なもの」を「必要なとき」に「必要なだけ」取り出せるようにする
清掃 Seisou
キレイにそうじする。日常的に使うものを汚れないようにする
清潔 Seiketsu
整理・整頓・清掃の状態を維持する
しつけ Shitsuke
整理・整頓・清掃についてのルールを守らせる
まずは整理・整頓を実践する。片づけも仕事の一部ととらえる。
“いつかは使うだろう”は諸悪の根源
いつか使うかもしれない,そのために,税金を払い続けたり,倉庫代を払い続けるのはいかがなものか。
たとえヒマになっても,何もせずにジッとしておけ
暇人が余計な仕事を生み出す。余計な仕事を生み出すくらいなら,何もしないほうがマシということ。
誰が見てもわかるように表示して運用する
「視える化」は,誰でも(例えば,新入社員でも)わかるように表示する。
「何かをやろう」と呼びかけてうまくいかないときは,どうすれば人は動いてくれるのか。どうすれば人は動きやすくなるのか―――。そう考えることも大事で,そのための方法のひとつが区画線を引くなどの視える化なのです。
無意識でも,「何かをやってくれる」仕組みを考えてみる。
職場では,「知らない人が30秒で探し出せるようにする」という基準をもうけると,誰にとってもわかりやすい整頓ができるようになります。
探すための補助となる表示を「視える化」しておく。
三現主義とは,「現場」「現物」「現実」の3つの「現」を重視し,机上ではなく,実際に現場で現物を観察して,現実を認識したうえで,問題の解決を図らなければならないという考え方です。
机上の空論にならぬよう,三現主義を意識しよう。
残り2つは,「原理」と「原則」。簡単に言うと「なぜそうなっているのか」と「基本的な判断基準」のことで,これらを意識していないと,「作業を何のためにするのか」という視点が抜けてしまいます。すると,表面的な問題解決にしかならず,本当の意味での問題解決につながりません。
整理・整頓や清掃も同じ。「何のためにするのか」という目的がわかっていないと,一時的な活動で終わってしまって,継続できません。
「原理」と「原則」を意識すれば,何をするべきかが見えてくる。