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king-masashiの備忘録

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福井晴敏『Twelve Y.O.』

読書感想

福井晴敏の『Twelve Y.O.』(講談社文庫)を読了しました。

Twelve Y.O. (講談社文庫)

Twelve Y.O. (講談社文庫)

 

この作品は1998年が初出です。 第44回江戸川乱歩賞作で,本作においては福井氏の『亡国のイージス』中に出てくる辺野古ディストラクション,GUSOHという兵器も登場します。

本作をはじめ,福井氏の『亡国のイージス』,『終戦のローレライ』で語られるテーマは一貫しております。戦後の日本の在り方です。作中で,日本は成熟しきらない十二歳であると語られております。

痛みをもって,すべての人に真実を伝える。それを受け止め,乗り越えることができれば,この国も一個の大人として自立できるだろう。……そうすれば,なくしたものも取り戻せるかもしれない(東馬修一)

作中では二十一世紀を乗り切るためには,国の成熟が必要と言われております。二十一世紀が始まり十数年,日本は未だ成熟の域に達していないと言わざるを得ません。果たして日本は痛みを伴いながら,一個の大人として自立できるのでしょうか。あるいは痛みを伴わない方法で,一個の大人として自立していく道はあるのでしょうか。非常に考えさせられる内容であります。