昨年,オリンピック開催都市が東京に決まった際のプレゼンテーションで,滝川クリステルの「お・も・て・な・し」が流行語となりました。そんなこともあって,本作を読んでみました。
本作は高知県のおもてなし課が「お役所仕事」から脱却し,観光客を呼べるのか,というテーマと,主人公の掛水史貴がおもてなし課での仕事を通して成長し,恋を成就させていくというストーリーになります。
私は北陸出身ですが,近々,北陸新幹線が開通致します。そのこともあり,我が出身地と照らし合わせながら,本作を読んでみました。
確かに県でも北陸新幹線開通に向けて,様々な取組を行っております。自治体のWebページを覗いてみました。確かにモダンなWebページとなっておりますが,魅力の伝え方が通り一遍という印象を受けました。「こんないいとこなんやよ」という地元の生の声が伝わってこないというか,まだまだ改善の余地はありそうです。
北陸新幹線が開通すると浮かれてばかりはいられません。本作中にあった会話で出てきた,下記の意見に要注意。
でも,交通の便が良くなったら,却って観光収入が減ったって話もありますよ。それまではどう頑張っても日帰りできん距離やったのに,新幹線が開通して日帰りできるようになったら宿泊のお客さんがごっそり減ったりとか
まあ,個人的には県外からの観光客をおもてなしする立場になったら,紹介できるスポットをいくつか持っておきたいところであります。