king-masashiの備忘録

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レイジ RAGEを自分の物語として

誉田哲也の「レイジ RAGE」(文春文庫)を読了しました。

レイジ (文春文庫)

レイジ (文春文庫)

 

バンドを題材とした誉田作品として「疾風ガール」と「ガール・ミーツ・ガール」があるが,いずれも面白かったので「レイジ」も読んでみた次第であります。

どうやら著者にはプロを目指してバンド活動をしていたことがあるらしい。実は私もバンド活動を行っていました。プロは目指していないけれど・・・。そのため,物語中で語られる音楽的な描写は,おもわず膝を打つものも多いです。

「疾風ガール」,「ガール・ミーツ・ガール」においては柏木夏美,「レイジ」においては三田村礼二(レイジ)という音楽の才能に恵まれたキャラクターが登場しますが,私としてはそれよりも才能には恵まれなかったため,プロの道は断念してしまうキャラクターに非常に共感できます。「疾風ガール」,「ガール・ミーツ・ガール」でいうと夏美のマネージャーである祐司,「レイジ」においては春日航(ワタル)であります。

疾風ガール (光文社文庫)

疾風ガール (光文社文庫)

 
ガール・ミーツ・ガール (光文社文庫)

ガール・ミーツ・ガール (光文社文庫)

 

祐司とワタルは,夏美とレイジを音楽の表舞台に立たせるために尽力しているのですが,そのモチベーションとなるのは自分にはなかった才能を世間に認めてほしいからでしょうか。本作においては,ワタルがレイジに語る言葉に非常に熱いものがあります。

いいか,よく聞け。誰にも聞かれたくねえ音楽なんてのはな,この世にゃそんざいしねえんだよ。音楽ってのはな,必ず,どこかの誰かに聴かれるために生まれてくるもんなんだ。絶対にそうなんだ。

解説において瀬木ヤコー氏が語るように

これは何かに熱中したことのある「あなた」の物語です。

ということで,私がバンド活動に熱中しているいたときの思い出と重ね合わせながら本作を読んだ次第です。